1997/10/03 4日目

 前日以上に暑い。街を歩く気力もないので、とりあえず市場でチェンマイ名物のカオ・ソーイを食べることにする。これはチェンマイ名物の麺類で、普通 の麺の上にカレー味のソースをかけ、その上に揚げそばをのせたものである。正直言って、あまり口に合わなかった。
 暑さを避けるがごとく、冷房のきいた場所を狙って歩く。ゲームセンター、マクドナルド、そして昨日味をしめたマッサージ。
 マクドナルドのバリューセットは70バーツだった。2年前にタイを訪れたときよりも、庶民的な食べ物になっているように思われる。

 あちこちの地方都市をふらふらして思ったのだが、バンコクほどではないにせよ、どこも交通 渋滞がひどい。ヨーロッパやアメリカは、町の発展と技術のそれが釣り合っていた。しかし、アジアの国々には、町の成長を待たずして、大量 の文明、技術が流れ込んできている。インフラ整備の前に、車が増えてしまうのだ。その欧米諸国とアジア諸国の中間に位 置するのが日本、ということになるのだろう。

 さて、今日の夕方にチェンマイを発車する夜行列車で、バンコクに戻ることにする。駅の切符売り場で、先日の苦い教訓からエアコン付き寝台を希望。・・・が、「Full」と、窓口氏は非情な一言をつぶやくのみ。仕方がないのでエアコン無し、2等寝台の切符を購入。やれやれ、と思ったが、寝台がセットされるまでは気持ちのよい風も入ってくることだろうし、我慢することにする。461バーツ。

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 まだ日も高い16時40分、列車は動き出した。チェンマイ市街をすぎると、後は淡々とした荒野を走る。たまに水田が見え、人家が散在するのがわかる。

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 日も暮れた頃、食堂車のウェイトレスが注文を取りに来る。どうやら予約すると、自分の席で食事ができるらしい。それも楽なので、申し込む。ついでに瓶ビールも注文。タイのシンハービールは、日本のものよりもうまいと思う。
 適当な時間になると、ウェイトレスが座席の前にテーブルをセットしてくれる。何を頼んだか忘れてしまったが、ビール込みで250バーツだった。食堂車で料理を食べるというのは、日本の新幹線の例をひくまでもなく、それなりに金のかかる行為なのだ。程良く酔って気持ちよくなった頃、ベッドメイキングが始まる。悲惨なことに、二段式寝台の上段である。これで、まず寝苦しい夜は確定したといってもよいであろう。やれやれ。

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