1997/10/05 6日目

1997/10/05 6日目 昨日の食堂で、潮騒の音を聴きながら、朝食ということにする。フレンチトーストとコーヒー。フレンチトーストはほとんど揚げ食パンの趣で、コーヒーはマグカップ一杯に注がれた、とてつもなく薄いアメリカンだった。量 は少しでいいから、濃いコーヒーにして欲しいと思う。タイに来てから、まともなコーヒーはほとんど飲んでいない。
 それにしても、雨はひどくなる一方である。仕方がないので、午前中はなす事もなく、煙草を吹かして過ごす。やっと2時過ぎに晴れ間が見えだしたので、そばにいた船乗りとおぼしきおっさんに、シュノーケリングに行きたいと伝える。「この雨だもの、濁って何も見えやしないよ」とつれない返事。当たり前である。海の国の民としては、いささか恥ずかしい了見のなさである。
 浮き輪を借りて、浅瀬で波に漂いながらのんびりとする。心地よい。満ち潮だったせいで、安全であるのもなおよい。
 宿泊しているのとは別のバンガローで、わざわざシャワーを借りる。温水を期待していたのだが、水であった。

thailand_1997

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 潮風と雨とまだ残る雲のせいで、夕暮れはひどく涼やかだ。泳いだ後なので風邪をひきそうだ。現にくしゃみが出る。すこし、夕食までまどろむことにする。
 夢を見る。過去の知人たちがやたらに出てくる。タイに来てからというもの、そういう夢を見続けている。不思議なものだ。熱帯という、いわば原初風景の中にいるせいなのかもしれない。

 目が覚めたら真っ暗だった。ライターの炎をかざし、時計を見る。もう6時をすぎている。この時間には電気がつくはずなのに、どうしたことだろう。
 しばらくすると、工具を携えた男たちが私のバンガローにやってくる。雨のせいで、電気回路がいかれてしまったらしい。彼らの尽力のおかげで、ちゃんと電気がつくようになった。ほっとして、また例の浜辺食堂に向かう。昨日食べた、たいそううまい渡りガニをまた注文し、今日はそれに加えてタイスキも食べる。要するにタイ風の寄せ鍋である。ビールも頼む。何ともいえない、優雅な食事である。波音を聴きながらというのはオツなものだ。
 ・・・しかし、まわりを見渡せば、タイ人外国人関係なしに、ほとんどがカップルやグループである。少し寂しさも覚えるのであった。

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