1998/03/01 漫遊五日目(-徳島-鳴門-洲本-神戸)

1998/03/01 漫遊五日目(-徳島-鳴門-洲本-神戸) 起きたらまだ6時前だった。いつの間にやら消灯されたカーペット敷きの2等船室は、まだ誰も目を覚ましていず、しんと静まりかえっている。洗面 用具を持って、風呂を浴びに移動。窓からはうっすらと白んでいく朝の太平洋が眼望できる。気分も晴れる朝風呂である。残念なのは、雲のために、水平線をそめる日の出がおがめなかったことであろうか。

 ぼんやりと外を見ているうちに、徳島港到着のアナウンスが流れる。16時間の船旅は、あっという間だった。

 フェリーターミナルを出ると、出発しかけのバスがある。慌てて乗り込み、ひとまず徳島駅を目指す。ピンキーに訊くと、「鳴門の渦潮が見たい」ということなので、徳島駅からはさらにバスを乗り継いで鳴門へ向かう。「朝ご飯はお菓子がいい」と言い出すピンキーと、駅前で買った徳島銘菓をバスの中で食べる。徳島名産で、お菓子になるものといえば鳴門金時とスダチらしく、スイートポテトやすだち饅頭である。やたら甘いのでのどがかわく。一緒に買ったすだちジュースを飲むが、さっぱりとしたよい味だった。
 吉野川、ワカメの灰干しの作業などを窓から眺めながら、バスはちょうど1時間で鳴門公園に着く。

 風が強い。肌寒いくらいだ。終点のバス停でうろうろしていると、土産物屋のおばさんが出てきて「あんたら渦潮見物の船に乗るんか?」と話しかけてくる。
 「迎えの車がここに来て、港まで行って、そこで船に乗れるんや。帰りはどこへ行くんや?洲本か、それやったらバスに間に合うように、また送ってもらえるわ」
 ということなので、素直にすすめに従うことにする。迎えに来るまでまだ2時間近くもあったので、展望台に登る。鳴門海峡は一望のもとだが、残念ながら渦潮は判別 できない。白波のたっている辺りが、あれかな、と思わせるくらいである。
 ちょうど12時前なので、レストランに行く。メニューにはカレーやエビフライが並んでいるだけで、鳴門らしい食べ物がほとんどない。すだちを絞ったちくわと、ワカメうどんを食べる。ワカメはさすが本場で、歯ごたえがしゃっきりしている。

 さて、時間になったので土産物屋に戻る。おばさんから切符を買い、迎えに来たワゴンに他の観光客と乗り込んで、港へ向かう。2、3分ほど走るともう船が並ぶ港である。
 船は思いのほか揺れる。小さな観光船だし、風のせいか、波も高い。船は港を出ると鳴門大橋のたもとまですすみ、そこで渦潮を見学させる。
 渦巻く波が見える!
 大きいものや小さいもの、さまざまな渦ができては消えてゆく。あちらこちらに見えかくれする渦潮に、観光客全員で大はしゃぎする。わけてもピンキーは尋常でないはしゃぎっぷりである。
 鳴門大橋を後にする。渦潮が見られるのは、ほんの一部の区域だけである。たぶん、複雑な条件が重なり合ったところでしか起こらないのだろう。さて、渦潮にも波に揺れる航海にもすっかり興奮したピンキーは、「ピンコはね、ずっとこういうのを待っていたんだよ」と叫ぶ。今回最大級の「フガフガ」を呼び覚ましてしまったのは、鳴門に渦巻く渦潮であった。

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 洲本行きのバスで四国を後にする。淡路島の中心地である洲本からは、神戸まで高速艇が出ている。もう、それに乗って帰るだけである。
 鳴門大橋を渡り、バスは淡路島をひた走る。意外と山がちな島で、山腹を縫うようにして道を行く。高台からはさっき渡った鳴門大橋、そしてその向こうに四国が、潮風にかすんで見える。


今日の行程
フェリー (門司) 19:10 徳島 09:00
バス 徳島港   徳島駅前 約20分
バス 徳島駅前 10:00 鳴門公園 11:03
遊覧船 鳴門港   鳴門港 約25分
バス 鳴門公園 13:50 洲本港 15:06
高速艇 洲本港 15:25 神戸港 16:37

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