「結婚の条件」を読んで

「結婚の条件」を読んで週末、知人から借りた「結婚の条件:小倉 千加子著」を読了。話題になっていた本だけに、「なぜ女性が結婚に至らないのか」をわかりやすい切り口でセグメントしていて、未婚男性の私も肯首するところ大である。
結婚の持つ制度性が失われつつあるという建前のもとに、ホンネでは何よりも重要な社会的通過儀礼であり、同時に自らの社会的階級属性を決定する「結婚」なるシステムについて、本音と建て前の乖離があるが故に若者は結婚しないのだ。たぶんね。裕福に育てられた団塊ジュニアにとって、妥協の結婚は許し難い存在であり、どうせなら未婚でいたほうが「建て前」に守られるんである。
男の子としてはあんまり直視したくない内容ではあるけれど、踏まえておくのが正しいんであろう、メイビー。
ついでに中産階級(から滑り落ちそうな)団塊ジュニアとして言わせてもらうと、女性のあからさまなスノビズムについていけないや、という諦観が、僕たちを結婚から遠ざける一因でもある。夢とロマンをカバン一杯に詰め込んだ苦労知らずの若者は、ちょいと渡世が辛いんである。やれやれ。

経済的に恵まれるためには「純愛信仰」なんてくそくらえだ、と現実的な生き物である女性が本音を丸出しにして叫ぶことに対し、男の子の側はいささかの揶揄と逆上をないまぜにして、「本音をカミングアウトするなんて恥ずかしい」なあんてナイーブなことを考えていたりするんである。ロマンを捨てることは恥を捨てることとほとんど同義であり、実際に打算的な結婚考えていても建て前ぐらいは欲しいよなぁ、と馬鹿なことを思っていたりする。こっちは逆にロマンにすがるのであって、これもまた逆説的に、恥の無い話ではある。
父親不在の子育ての中で、女の子は同性の先輩である母親から本音を受け継ぎ、男の子は愛という母のロマンにくるまれて育つ。結局そういうことではないかね、と、格好良く仮説を立てて、今日のところはおしまい。

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