クラ地峡横断:ミャンマーからタオ島へ

今日は朝からオーダークックのオムレツなんかを食べる。いいホテルに泊まるのはやっぱりくつろげる。このホテル、特に過不足はないし従業員の応対もいいのだけれども、残念ながら全体に値段相応感が漂う。日本で喩えるなら、地方都市のプリンスホテル、といったところ。名前もPrincessだしね。

朝食の後チェックインを済ませて荷物をフロントに預け、バイタクで港へ。今日はミャンマーへ日帰り入国。バイクの運転手も手慣れたもので、港の手前にあるイミグレに寄り、その後入国ビザ用の両替商にご案内。5ドル=300バーツなので、いい値段だ。それもタイ国内で。本当ならこの為替差益はミャンマー人の利得だったんだろうけれど、あっさりタイ人がかっさらっていくんである。

小汚いボートで30分で、もうミャンマー。人種の坩堝、という雰囲気で、インド系、土着系、ムスリム、華僑と肌の色の多様性はタイ以上。

わらわらと寄ってくるガイドを振り払っていたけれど、それでも一人着いてくる奴がいる。まあ便利そうなのでそのままにしておき、ミャンマー・マッサージ、土産物屋、パゴタ、そしてミャンマー料理の食堂を案内させる。マッサージはタイとはいささかの差異があり、結構痛い。首の骨がボキボキベキバキといい音を立てて鳴る。昼飯はエビ、白身魚、コーン、カリフラワー(いずれも煮物。ほんのりカレー味)、それに豆スープとライス、デザートのマンゴー。タイとインドに挟まれたにしてはかなりあっさりとした食文化で、美味い。ガイドはムスリムなので、この店では食物に手をつけず、おとなしくコーラを飲んでいる。これで135バーツ。ふつうにタイ・バーツが使える。

売春に興味があるか、と訊かれる。まあ万国どこだってそうだ。夜しかやっていないそうだしたとえ昼間っから開いていたとしてもそんなところには行く気もないが、話だけ聞いてみると「ミャンマー人の若くてかわいい女の子で1000バーツから。食べ物ドリンクにマッサージ付き」とのこと。いわゆるこれが食べ放題フルコース:ミャンマーってやつなんでしょうか。

ラノーンに戻り、たまたまつかまったミニバスに乗ると、120kmの道のりをわずか2時間ですっ飛ばし、一眠りしている間にチュンポンに到着。クラ地峡をアンダマンからタイ湾に抜けたわけだけれども、予想とは異なり山がちなワインディング・ロード。

バスを降りた傍の代理店でタオ島行きのボートについて訊ねると、

・今夜12時発、翌朝6時着のミッドナイト・フェリー。タクシー代込で250バーツ。
・明日の朝7時30分発、10時着のスピードボート。550バーツ

とのこと。若くもないし今夜はチュンポンに宿をとり、明日のボートで出るのが賢明ではないか、との思いが一瞬脳裏をかすめたけれど、まあ夜間航路ってのも乙なものだし、だいいち宿代を考えると4分の1くらいですむもんな、とバックパッカーらしい思考で、今夜のフェリーを予約する。さあ、明日は南の島だ。それもタイ随一と評判の高いタオ島の珊瑚礁。旅気分も盛り上がる。

・・・フェリーがまともでさえあってくれれば。

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