次代のネットビジネスについて覚え書き

次代のネットビジネスについて覚え書き国内外を問わず、相次ぐネット関連企業の好調決算。

米アマゾンの10―12月期、31%の増収

米インターネット小売業最大手のアマゾン・ドット・コムが2日発表した2004年10―12月期決算は、売上高が前年同期比31%増の25億4000万ドル、純利益が4.7倍の3億4600万ドルだった。ただ、2億4400万ドルの繰り延べ税金資産を計上しており、これを除く実質ベースの純利益は1億4900万ドルだった。

ヤフー第3四半期決算、広告売上で100億円を突破~1日あたり10億PVも達成

ヤフーは20日、2004年度第3四半期(10月~12月)の連結決算を発表した。同期の売上高は309億6,500万円(前四半期比17.0%増、前年同期比54.2%増)、経常利益は154億6,600万円(前四半期比11.9%増、前年同期比38.0%増)。また、1日あたりのアクセス数では2004年10月20日に初めて10億ページビューを突破したという。

これらのリリースを見ながら、ポータルサイトの次はいったいどんなところが覇権を握るのだろうといろいろ考えている。今の僕にとっては、要するに逆説的なゲーム・トレーニングだ。
いっときIBMのCMで、「インターネットで世界中が相手のオンデマンドビジネス」みたいな屁こきコピー(©中島らも)が流れていたけれど、実際には「インターネットで世界中が顧客の寡占企業」が業界を収斂させている。とまあここまでは当たり前の考察終わり。

で次に何がくるのかだけれども、僕としてはアグリゲーター・サービスではないかと思う。複数のサイトからコンテンツをクロールし、情報を最適化して個人にPushするサービスだ。

現状の寡占がもたらす市場の歪みは、モルタル・ワールドで喩えてみればメーカーと小売店が一体化しているのとかなり似通っており、そこでは単一メーカーの商品のみが共産主義国の商店のごとく供給され、顧客にとっての最適商品選択を不能にしている。
もちろん、例えば楽天で販売されている商品は楽天に加盟する多数のマーチャントが販売するものであり、楽天のスキームそのものがアグリゲーターであるという言い方も出来よう。ただしそこで販売される商品は、楽天に月額利用費を支払わなければ当然出品できないわけであり、一度圧倒的なリーチを握った楽天は、自社が定める(そしてそれはどんどんと束縛が生じている)枠組の中でしか商売をさせず、次第にマーチャントの独自性が失われていく方向に向かっていく。これは純粋な意味での「自由・オープン・平等」に開かれたネットの世界を閉ざす行為だし、四半世紀も前にダイエーが行った流通革命っていったい何だったのだろうと考えさせられてしまう。ひとり楽天にかぎらず、ヤフーなどの他企業でもこの潮流はまったく変わらない。

現在、XMLの初歩的な利用方法としてCtoC=PtoPコミュニケーションとしてのRSSが出現しているが、アグリゲーター用のサービスとして進化型RSSが実装されたらかなり面白いことになるのではないかと思う。ガリバー企業に対して、その他の企業が合従連衡してバーチャルなオープン・マーケットを立ち上げるのだ。共有フォーマットはRSS。そしてその情報も、RSSを用いて顧客に配信。ネットサービスにおける「伽藍とバザール」の現出だ。これでサプライヤーとリテイラーの分業が発生し、健全な競争が促進されていく。

カスタマ側でそれを支えるのはアフィリエイト・プログラムとバイラル・コミュニティ、というあたりだろうか。今流行りの個人ツールがそのプラットフォームになる。blogがアーリー・アダプタのバイラル起点、SNSがそれを支えるコミュニティとなり、同時に顧客嗜好をパーソナライズドするための場所になる。

こんな進化を遂げれば新しい時代が見えるのではないかと思うのだけれども、疲れたので今日のところはこれで考察終わり。もうちょっと掘り下げてみます。

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