投資を子供に教えるということ

たまたまヤフーに出ていたマネックス証券のバナー広告。

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これ、かなりカチンときた。ガキが生意気言ってんじゃねぇよと素直に思いました。
心が狭いというか、中産階級出身のくせにこういう模範的な中産くそガキが大嫌いなんである。同族嫌悪ってやつでしょうか。

最近子供に投資やお金の稼ぎ方を教えることが必要、という議論がかまびすしいけれど、利殖投資について、子供にどこまで教えるか、というのは難しい問題ではないかと思う。手間をかけたり汗を流したりしてお金を稼ぐという健全な価値観の上に、はじめて利殖という概念が乗るべきではないのだろうか。投資だって情報収集やなんやらにコストがかかるのは確かだけれども、基本的に口座のお金を右から左に動かすと、いつの間にか資産が増えているというのはやっぱり気持ちが悪い。

こんなことを考えるのも、僕自身のこの1年間での昇給率より、半年間試してみた投資ファンドのリターン率の方がはるかに高かったからなんである。もちろんストックとフローをごっちゃにするなとかそういうのは良く分かるけれども、パソコンの前で数クリックするだけで、ベネズエラとかレバノンとかの公債からぱかぱか配当があったりするのって、やっぱり馴染めない。投資とか金融の調整機能とか、理屈では知っていても、これとどのつまりはそういう国の、僕の何十分の一の年収しかない人たちが、回りまわって僕の口座にお金を振り込んでくれているってことなんだろう。

そんなやるせない思いと同じくらい「ああ、これで元手がたっぷりあったら、確かに不労所得で食っていけるんだなぁ」ということを、Excelで計算してみて実感する。そういうこと考えられるようになってからでも、投資について勉強するのは遅くないと思うのは僕だけなんだろうか。言いながら、マネックス証券の子供の顔と、村上ファンドの人の顔の画像をトリミングして並べてみる。世の中こういう仕組みかってのが端的に理解できました。

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