Google甘いか苦いか

Google甘いか苦いかGoogle Mapsに「ストリートビュー」機能が追加された。

見てみると、僕が学生時代を過ごした神戸の街もしっかり対応している。よせばいいのに、昔を思い出しながら、しばらくキーボードをかちかち、画面をくるくるさせて見ていた。
あの懐かしい光景をモニタ越しに眺め続けると、いつのまにか脳裏には山崎まさよしの「One more time , One more chance」がリフレイン。たまらず、ほんとうにYoutubeで山崎まさよしを聞く。 僕の胸に、ちょっと苦しいものがこみ上げてきて、そして少し涙ぐむ。

あのときがそのままここにあるわけではないけれど、あのときへの引き出しならば、間違いなくここにある。目の前のモニタに。手の届くところに。

と、ここまでは良い話なのだけれど、ちょっと冷静になって考えてみれば、まことにGoogle帝国の怖いことよ。
彼らは検索連動やコンテンツマッチで僕のニーズを知り、それからMapsやモバイルで場所を把握する。
次に来るのは時間。いつ、なにをしていたか。その次は感情。僕が夜更けにバラードを聴きながら神戸の地図を見ていたことも、きっと彼らはいつかパターンナイズしていくのだろう。

僕の思考様式というモノ、いつかGoogleのサーバによって解析されることになるのかもしれない。

10年くらい経ったら、辛いときにはいきなり神戸の昔のストリートビューが画面に表示され、山崎まさよしが流れる時代になっちゃうのかもしれない。それが便利なのか、はたまた帝国がココロの内面に進軍することなのか。僕たちはまだ無自覚なまま、あまりの便利さに流されて自分を売り渡す日々を過ごしているのかもしれない。そんなわけで、今日僕は、はじめて奴隷の快楽をまざまざと思い知ったのであった。

…あれ、甘酸っぱい話を書いていたはずが、いつの間にかほろ苦い未来になっている。

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