南国の寿次第-06:バリ島一日ツアー 2008/12/23

南国の寿次第-06:バリ島一日ツアー 2008/12/23結婚式から一夜明けて、なんだかまだ実感がない。今日は朝8時半には朝食をとってロビー集合なので、遅れないようにレストランへ。

ソフィテルには4泊したけれど、朝食は毎日ホテルで食べた。ふつうのビュッフェではあるが、そこはフランス系のホテルだけあって、チーズが朝から揃っているのはポイントが高い。焼きそばや焼きめし、お粥が置いてあるのはアジアのホテルって風情だ。パンケーキや卵料理はすべてオーダークックなので、焼きたてが食べられるのもありがたい。何も注文をつけずにオムレツを頼むと、だいたい固い卵焼きになってサーブされるので、毎回くどいほどレアでね、と言わなければならないはご愛敬。コーヒーも、注文すると淹れたてのエスプレッソやカフェラテを持ってきてくれる。言ってみるもんだ。

さて、本日は朝から晩まで、ワゴンをチャーターしてバリ島内観光旅行に出かける。60前後が4人、海外初体験が1人なので、あちこち巡りつつも疲れたらいつでも休憩できるチャーターは便利。しかも、ワゴン14時間+運転手+日本語ガイドでなんと16,000円だった。9人で使ったと思うと、これは格安と言わざるをえない。お願いした先は、日本人女性が経営に関わっている「DEKADI TOUR」。単純なチャーター・ガイド業務だけでなく、観光プランの相談やレストラン・舞踊の手配など、骨惜しみせず親身に対応してもらった。運転手さんもガイドさんも礼儀正しく、余計なものも勧めず、聞けばアドバイスを返し、といった感じ。レスポンスの良さや取り扱いの幅広さも含め、非常におすすめの旅行会社です。

「おはようございます!」と、全員集合したロビーにガイドの青年がやってくる。日本語が堪能な好青年の彼の名前はサマダナさん。ゆったりと座れるワゴンに乗り、一日ツアーに出発。

ガイドさんが来てくれてありがたかったのは、普通にタクシーに乗っているとまず見過ごすような解説を聞けること。そこら中の張り紙は春の総選挙に向けたポスターですよ。など、なんだろうねえと目をとめた光景は、とりあえずサマダナさんに訊けばよい。彼は面倒くさがらずににこやかに答えてくれるし、バリの産業構造やら学校の仕組みやらについての説明も受け、ちょっとした社会科見学なみに車中はミニお勉強会と化す。

最初に向かったのは、アタと呼ばれるツル科の植物で編んだ工芸品の専門店。「ASHITABA工房」ブランドは日本でも有名で、女性陣は目を輝かせて土産物選びに余念がない。工房の直売所へ行ったので、燻し中の商品なども拝見。他の店に比べると相当高いのだけれども、編み目の細かさやセンスは、やっぱり女性の評判になるだけはある。買い物に小一時間を費やし、次にクヘン寺院へと向かう。ここはバリの古刹の一つで、バンリ王朝の国寺とされていたところだ。
プランを考え出したときは、バリで最も有名で壮大なブサキ寺院を観光しようかと思っていたのだけれども、遠いことと、また最も有名なだけに最も客引きがひどく、あのLonely Planetでさえ囲み書きのコラムで注意をうながすほど、日本人の団体には最も不向きな気がして、こちらに。クヘン寺院の入場には、ショートパンツやミニスカートがNGなので、腰巻きのサロンを20,000Rp.(=180円)で借り、25,000Rp.の拝観料を払い、バリ独特の魔除けの割れ門を通って境内へ。観光客も少なく、田舎の鄙寺とでもいったおもむきである。

次に向かうのは、パングリプラン村。ここは伝統集落を村ごと保存しているにもかかわらず、実際に人が住んでいることが特徴。石畳のメインストリートに沿って、古きバリ家屋が何十か軒を連ねているのだけれども、1グループが入場できるのは1つの家、と決まっている。観光客を割り振ることで、ゆっくりと見学できるメリットと、家によって実入りに差ができることを防いでいる、なかなか合理的なシステムである。薪のかまど、鶏小屋豚小屋、伝統建築やひょろりとなっているジャックフルーツなどをつらつらと眺めて終了。リアルな生活が垣間見られる仕組みはなかなかないので、こちらもおすすめの観光地。

お昼は、ライステラスが有名なブキッ・ジャンブルにて。ランチのグレードだけならウブド郊外のテガラランだろうと思うが、こちらの方がスケールが大きいとのこと、わざわざ行ってみる。残念ながら遠いだけあってまともなレストランはなく、寂れたドライブインのようなところでビュッフェ。現地風で、デザートもついており、これがそんなに悪くない。目の前には確かに一面の棚田が広がり、視界の遠くには、ロンボク海峡がきらりと光っている。

そろそろ疲れるかな、という頃合い、昼食を食べたこともあり、みんないい感じに車中はお昼寝モードになっている。二時間近くかけて、ようやく今日の最終目的地、ウブドに到着。どこもかしこもお土産屋さん、ということで、妻の一家は義父をお供に買い物ダッシュ。父は買い物が何よりも嫌いな人種なので、あっさりと別行動。うちの母親もあっちの買い物チームに混ぜた方がよかったのかしら。と思いつつ、長男なのであちこちのお店に連れていく。疲れたころにほどよくマッサージ屋を見つけ、母を預けてふらふら歩いている途中に、父と弟に会い、表通りの南端にあるモンキーフォレストへ。申年の二人がサルにバナナを与えているさまをあたたかく見守りつつ、木陰で一休み。ほんとうに修学旅行の引率みたいだ。

夕食はずいぶん前に訪れてなかなかおいしかった、アヒル料理の有名店「Bebek Bengil(ベベ・ブンギル)」へ。ここの名物クリスピーダックは、アヒルの素揚げをソースにつけていただくもので、まことにアルコールがすすむ。前もって予約してあったので、席は田園が見渡せる一番良い席。だんだんと日が沈むなか、ビールとワインが進む両家の父、だ。お勘定は9人で腹一杯になり1,500,000Rp.(=¥13,000)。人数が集まるほど安くなるのを実感する値段。

日も暮れたころ、デザートまで食べ終えてから、次はウブドの演芸場へ。観劇するのはウブドでもトップクラスの「Semara Ratih(セマララティ)」の公演。バリ舞踊は何度か観たことがあるが、確かに頭一つ抜けた腕前の踊り子たちと楽団である。…と見入っていると、通路を挟んだ隣でなにやらベカベカと音がする。耳障りな、と思って視線をやると、なんと己の父親が、飲み終えたミネラルウォーターのペットボトルを笛がわりに鳴らしている姿。
酒を飲ませすぎたことと、そもそもこういうものにあまり関心がない人であることを忘れていたのを後悔…。情けなくなって、とりあえずペットボトルをひったくり、おとなしくさせたら退屈したのか外に出ていった。自分の成長はまた親の加齢でもあるのだな、と、しんみりしたことを書けるのはあれから丸1年が経ったからでもある。いやはや。

ウブドから夜道を下り、スミニャックのソフィテルに帰り着いたのは10時過ぎ。朝から晩までつきあわせたのに、本当に運転手さんとガイドのサマダナさんは最後まで惜しみなく手助けをしてくれた。彼らにお礼を言って別れ、そして無事ツアーが終わりほっとしたのは僕本人。ある意味本人はかしずかれていればよい結婚式と違い、現地では添乗員作業をしながら、初対面のメンバーも多い両家は仲良くやるかしらんと気をもみつつ、結婚式以上に疲れた一日。ちなみに、観光プランを作ったのは、旅行会社ではなく接待係を自任するわたくしだ。誰も知らない気がする(妻ですら怪しい)のはいささか残念だけれども、プロデューサーの職業柄、黒子になってほかが楽しんでもらえて何よりだ。

そして、また南国の一日が終わる。

ソフィテルの朝食会場の外には芝生の庭があり、たまにオオトカゲが姿を見せる。飼われているのだろうか? 「アシタバ工房」で作られているコースター。現在日に当てて乾燥中。 バリの名刹「ケヘン寺院」の守り神。 ケヘン寺院の前景。独特の門は、邪な心の持ち主が通ると両側から閉まり、侵入を許さないのだとか。 バングリプランの家のかまど。実際に人が生活している民家を見られるのはバリでも数少ない。 バングリプランの表通り。このうちの一軒を1グループごとに割り当て、観光に供する。 バリで最も美しい棚田のひとつ、ブキッ・ジャンブル。 ウブドの南にある「モンキーフォレスト」のお猿さん。そこら中にうじゃうじゃいるけれど、襲ってきたりはしない。バナナを上げるとすぐに 剝いて食べる。 有名店「ベベ・ブンギル」の看板料理、アヒル焼き。香ばしくて大変美味。味が落ちない名店。 芸術の村ウブドでもトップクラスの舞踊団「スマラ・ラティ」の舞踊。

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