今日はインドネシアの世界遺産、ボロブドール遺跡を見に行く日である。
朝陽にかがやくボロブドール…は早起きの観点からそうとう難しいので、朝食も食べず7時前にホテルを出る。気合いを入れてバックパッカーになってみようじゃないか、というかいつもの旅路に戻っただけなのだけれども、ローカルバスに乗って遺跡までたどり着くことにし、まずはホテル前からベチャでバスターミナルを目指す。ベチャの運転手に「ボロブドール行きのバスに乗りたい」と伝えたら、バス停より市内に近い道ばたまで連れていかれ、ここでバスに乗ればよい、と教えられる。20,000Rp.で手を打っていたのだけれど、チップ含めて23,000Rp.(=¥200)を手渡し。
来たバスにボロブドール?と声をかけ、頷くので乗り込んでみれば、このバスは途中のムンティランなる町までしか行かず、そこで乗り換えになるとのこと。わりと広い道をずうっと飛ばしていくが、しだいに道は田舎の細道となり、やがて雨も降り出してきた。ワイパー越しに見える景色は、僕がむかし虜になった、あのアジアの道だった。車内にはもちろんエアコンもなく、少し蒸し暑い空気も、あのころのアジアのままだ。
雨降るムンティランからはミニバスに乗り換え、それほどの時間もかからずボロブドールへ。バスは遺跡のそばに到着せず、少し離れたところに止まる。そこから遺跡までは参道のようなところを歩いていくことになるので、地元の土産物屋、食堂への遠慮みたいなところなんだろう。