1999/02/01 カジュラーホー出立

サトナー行きのバスは2:30にあるという。サトナーからは列車に乗り継ぎ、ガンジス河畔の聖地、バラナシを目指す予定だ。

いつものように、遺跡公園に出向く。

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最後の日向ぼっこを済ませ、宿に戻ると主人がバイクに乗って僕の帰りを待っていた。
「どうだ?少しバイクで走らないか?」
ありがたく勧めを受けて、くるりと町中を走る。帰りには宝石屋に連れていかれるが、丁重に断って、パパンの店に足を向けた。
カオリさんの姿はなかった。

バスよりジープの方が楽だという。新聞を配達するジープがサトナーまで行くので、それに同乗してはどうかと誘われる。200ルピー。おそらくバスの倍近い値段だけれど、確かに快適そうなので申し出に乗ることにした。
夕方の出発には、知り合った村人や同宿の日本人、そしてカオリさんが見送りに来てくれた。別 れを惜しむ間もなくジープは勢いよく走り出す。
すぐに人波は視界から遠ざかっていく。

ジープはラジエーターの調子が悪く、おまけに途中の村ですし詰めになるまで客を乗せる。狭いだけでなく、夜風と途中の村で飲んだチャイのせいで腹具合がおかしくなる。情けないことだが、途中でジープを停めてもらい、野糞をする羽目になった。
ようやくサトナーに着いた時には、すでに10時を回っていた。駅で並んでいるインド人に「バラナシに行きたいのだが」と訊ねて回ると、皆口を揃えて「コーチン・エクスプレス」の名を挙げた。窓口に並んで寝台切符を買おうとしたが、すでに満席。この下痢腹を抱えて座席者に乗るのも辛いので、今夜はサトナーに宿を取ることにした。
しつこく迫るリキシャマンを振り切り、駅に一番近い宿にチェックイン。文字通 り木賃宿といった風情で、排水溝からヤブ蚊が上がってくる。蚊取り線香を炊いて、どうにか汚いベッドに転がり込んだ。

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