この世で一番

この世で一番不味い物は何か。即答できる人は多くあるまい。
私は即答できる。無鉄砲で損ばかりしている「坊ちゃん」な性格だけれども、こういう問いに対する答えを持っているというだけで、おっちょこちょいにも人生を豊かにする効用があるのだと痛感する。

さておき、あなたもすぐ確認できる「この世で一番不味い物」。
台所で塩と砂糖を1:1の割合でよく混ぜ、おもむろに舐めてみる。どうだろう。悶絶間違いなしだ。
個人的な経験としては、2番目が素麺にビーフストロガノフ(肉無し)をかけた物で、3番目はカンボジアの屋台で食べたシマヘビだ。この3つをいずれも食べたことがあるのは、世界でも私くらいのものだろうと自負している。

まあ「KOBE Gourmet List : http://www.morishima.com/gourmet/」なんてものを主宰するくらいなので、私は旨いものを食べることにも余念がない。
さて、ではいったい「旨い」とは如何に。
あくまでも当人の主観である以上、「うまいまずい」といった感覚は過去の経験を母集団とした序列の相対値に過ぎない。ゆえに「うまいもん」ばかり賞味していると統計学上母集団の偏差が小さくなり、そのデータの信頼性は低くなるのだといえよう。本当に不味い物を知らぬ人間には、また本当の旨さも分からぬというのが私なりの信念である。
世に美食家とのたまう人種は多いが、悔しかったらシマヘビ食ってみろ、ってなもんだ。

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