今朝のニュースはUFJが東京三菱と合併する話題で持ちきり。口さがない友人たちと「欲しいのは信託とモビットだけだったりしてねぇ」などと、恰好のランチのサカナ。
「国有化のりそなよりまし」行員に広がる安心と不安
(前略)
一方、大阪市中央区のUFJホールディングス本社付近で喫茶店を経営する女性(54)は「UFJの行員は半年前から『三菱東京と合併するのなら』とうれしそうに話していました」という。行員の一人も「改善命令を受けたころから、行内では『三菱東京に統合してもらうほか方法がないのでは』という話がひんぱんに出ていた。当行は収益力があるから、不良債権処理にメドがつけば単独でも生き残れる。でも、金融庁がそれまで待ってくれない。統合されれば、経営の主導権は三菱東京が握ることになるが、りそなのように事実上国有化されて、外部から金融の素人が経営者としてきて、かき回されるよりはるかにましだ」と話していた。
夕刊フジの記事なので面白おかしく書き散らしている点を割り引いても、銀行マンの意識はやっぱり旧態依然のコップの嵐という観がある。
・『三菱東京と合併するのなら』とうれしそうに話していました
・金融の素人が経営者としてきて、かき回されるよりはるかにましだ
この2つのコメントがあまりにも直球過ぎて、素直にコメントを取ってきた記者さんを誉めてあげたい。トウミツなら合併してもいいかという序列根性に根ざしたプライドと、ガラガラポン改革を何よりも恐れる守旧性。そういうロジックこそが日本の金融からリスクという名のリターンを奪ったことに、そろそろ誰かが気付いてもいい頃だと思うのだけれども。
・・・外部の人はみんな気付いているけど、社内だけが桃源郷なんでしょうね。浦島太郎のお話とおんなじで、たぶん時間の流れ方が違うんだろう。
ということで、また友達を無くしかねないエントリー、の巻。お知り合いの皆さん、頑張って下さいね。ほんとに。