欲望のレベル

ひょんなことで、滋賀県は大津にいる。ただいま午後7時すこし前。

時間があいてしまったので喫茶店に入ろうと思い、京阪浜大津駅の目の前にあるOPAに足を向ける。案内板を見たら1階に「喫茶ヒロ」なる店があるという。ネーミングからしてダメの臭いがぷんぷんと漂っているが、あたりは暗く、他にあてもない。

で、既に閉店していた。
地方都市の喫茶店は、店仕舞いが本当に早い。

背に腹は代えられないので、同じOPAの中にあるマクドナルドでコーヒーだけ頼もうと思い、例の人工的な「いらっしゃいませー」の合唱に迎え入れられてふとカウンターを見上げると、
「当店では土日祝日は全席禁煙を実施しております」
さすが子供に優しいグローバル企業。中国の子供には長時間労働を強要し、日本のくそガキにはタバコの煙も吸わせられないんだ、と。

ふと隣を見ると、お洒落な店構えがぽつねん。
いいではないですか。
美味しいエスプレッソが出てきそうじゃないですか。

扉を開けるとそこは美容室だった。
先入観だけで行動するようになった我が身のオヤジ化を激しく自問自答しながら、言い訳もしどろもどろに店を出る。

結局今は湖の見えるお洒落なカフェに腰を落ち着けてこの文章を書いているのだけれども、連休初日のショッピングタウンというのに客は僕一人。
そりゃ、カフェなんか見あたるはずもない。

結論「居住不可能地域 レベル3」

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