プレサージュ

ブログを更新するのが2年ぶりで、それも早朝ときては、なんだか大きな心境の変化があったみたいだ。そして、あったんである。

産まれてからもう数ヶ月で丸35年が経つことになるけれど、ここ数年はほんとうに人生前半戦の総決算とばかりに、次から次へといろいろなことが起こってはまた起こったなあ、とあらためて思う。

ひょんなところで出会った人と結婚した。僕を溺愛してくれた祖父母が死んだ。仕事の性質がちょっとずつ変わり、心が疲れて折れかけた。間もなく自分が守る立場になるのかもしれない出来事が起こる。終生をかけてもいいんじゃないか、という仕事の輪郭が見えだした。

どれをとっても、今までどおりじゃ無理なんだよ、と、出来事たちは僕に手を変え品を変えささやき続けて、とはいえどうすればいいものかやや途方にもくれるのが、三十五歳の曲がり角、ってやつなんだろう。

そして、たぶん誰にも内容を話さないであろうような、人生で一番ひどいだろうと確信するような悪夢を見て、さっき目が覚めた。
悪夢というものは単純な警告なのか、それとも過去の有り様を生々しく凝視させるものなのか、それとももう少し深くひとひねりしたプレサージュ(予兆)なのか、やっぱり判別がつかず茫然とする。

オチはなんにもないが、つまりはそろそろ後半戦のキックオフだな、と思う今日このごろだ、ということが言いたかっただけなんである。

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