トップの教養

モーニングコーヒー飲みながら日経ビジネスを読んでました。

同誌には「トップ40人が部下に薦める80冊」という記事が載っていた。こういう特集は、美辞麗句とごたくだけのインタビューより、その人の人物像が端的にわかるので楽しい。

丹羽宇一郎氏(伊藤忠商事社長)
・「貨幣・欲望・資本主義」佐伯啓思著
・「昭和史(1・2)」中村隆英著

教養あるビジネスマンといった感じ。部下がたまについてこられなくなりそう。

數土文夫氏(川崎製鉄社長)
・「十八史略(全5巻)」曾先之著
・「史記(全6巻)」司馬遷著

雑誌に載るということで背伸びしてる。これに「孫子」が付け加わったら、典型的な説教親父だ。

島田精一氏(日本ユニシス社長)
・「坂の上の雲(全8巻)」司馬遼太郎著
・「ルネサンスの女たち」塩野七生著

一番普通の人っぽい。まあ部下と話が合うんじゃないだろうか。セクハラしたいけど出来ないタイプ(偏見)。

まあこのあたりはずいぶんまともな方で、

I間T志氏(Sポロビール社長)
「上杉鷹山の経営学」童門冬二著
O歳T麻氏(N本IBM社長)
「チーズはどこへ消えた?」スペンサー・ジョンソン著
H谷川S治氏(D京社長)
「仕事ができる人できない人」堀場雅夫著
Y越K一郎氏(Tリンプ・インターナショナル・ジャパン社長)
「BC!な話 あなたの知らない精子競争」竹内久美子著

こんな本を上司に薦められたくないやな、というタイトルのオンパレード。「金持ち父さん 貧乏父さん」があがらなかったのは、「うちのサラリーじゃあんな生き方無理だ」ってことなんでしょうか。

ともあれ、良くも悪くも日経ビジネス的な80冊。個人的には、モンテスキューと司馬遼太郎という組み合わせの松本大氏(マネックス証券社長)が一番好感度が高かったです。

【日経ビジネス 第1101号 2001.7.30】
http://nb.nikkeibp.co.jp/nb/010730/html/top4.html


仕事の合間に父親のサイトを手直し。
あるカテゴリのタイトルが「茫猿遠吠」というのだけれども、当たり前ながらFEPでは一発変換できません。生来の面倒臭がりと自動学習機能のせいで辞書登録という作業はほとんどしないため、いちいち「ぼうぜんさるとおぼえ」なんてキーを叩いています。57歳のコラムにはあまりにも相応しすぎる表題に、インプットのたびそこはかとない悲しさを覚える今日この頃のわたし。

【鄙からの発信】
http://www.morishima.com/kantei/

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