言祝ぎ

2002年 賀春
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あけましておめでとうございます。今年も実りある一年になられますこと、心よりご祈念申し上げます。
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さておき、Uターン当日に大雪警報が出るという間の悪さで、たっぷり倍の時間をかけて実家より戻ってきた。迷惑にうんざりはするものの、久方ぶりに見た積雪に、心躍るのも隠せない私なんである。こんな感じの心情的背反と乖離が、二十代後半戦に突入した自分の基調におそらくなるのであろうことを、アプリオリに想う。せめぎあいってやつだ。こういう心象をさっさと卒業できる人はとうの昔に終えているのだろうけれど、いつまで経ってもおき火のようにくすぶり続ける私にとっては、まだまだ先の見えない毎日が続く。人生ってやつは因果な商売だ。人によっては。

そこそこやんちゃしたわりには大した痛い思いもせず着地した。まあ可愛らしい坊ちゃん気質のおかげだ。幸か不幸か。
そんな一年を終えて、今年はつつがなく、こぢんまり日々を送る束の間の休息になるのかもしれない。
休息こそが転機になると思うのだけれども。

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  千  安  人  天  逝  十      述
  載  得  生  地  者  有  頼  
  列  類  有  無  已  三      懐
  青  古  生  始  如  春  山
  史  人  死  終  水  秋  陽

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