神戸は三宮に「風火山」なるラーメン屋があるという。神戸の名店と呼ばれる店には数多く足を運んだけれど、外れが多い(芦屋のラーメン街道が最たるひどさ)。しかし知人が是非にというので、仕事で三宮に寄ったついでに早めの夕食をとることにした。
私が頼んだのは「塩らーめん、こってり、細麺、ネギ大盛り」。待つほどもなく到着したどんぶりには、茶色い大きな塊が浮かんでいる。
おお。
煮卵ってやつですな。
かぶりついてみると、中はいささか冷たいがとろりと溢れ出る半熟の黄身が、塩味のスープと混ざってハーモニーを醸し出す。うん。
「申し訳ございません、こちらオーダー間違えておりまして、今から煮卵を追加いたします、ネギは大盛りになっておりますが、サービスさせていただきます」
と、隣の客にラーメンを運んできたウェイトレスがそんなことを謝っている。
とすると、私が食べているこのラーメンはオーダーとは異なる「塩らーめん、こってり、煮卵付き」ということになる。確か隣のオヤジは普通麺でオーダーしていたしな。
で、ネギのトッピングを間違えられた僕はどうなったかと言えば、ウェイトレス嬢はかじりかけの煮卵を一瞥し、無言で奥へ戻っていった。何のフォローもないんである。
煮卵の料金>ネギ大盛りの料金
なら、「わーい得しちゃったな」ですむのだけれども、この店の料金表を見ると
・煮卵 100円
・ネギ大盛り 100円
とあり、ネギと煮卵は等価である。隣のオヤジがネギサービスで許されるのなら、僕だってネギをよけいに乗っけてもらって「煮卵はサービスです、申し訳ございません」の一言があってしかるべきではないか。煮卵はぱっと見が派手なせいで、なまじ損である。
それとも、実際のところは煮卵の方が原価が高く、ネギを乗っけるほどの余裕もないということなのか。
家に帰ってジュース飲んでる今でも、強く私は問いかけたい。
ネギと煮卵は平等なのだ。
その場で「僕のネギ入ってますか?」とヤラしく問いかけるという手段もないではなかったが、さすがに理性がそれを押しとどめた25歳・半熟の私である。
ちなみに、ラーメンはなかなか美味しかったです。
ネギと卵は平等だったのか?!
私の住む国ではネギ(の親戚)1本90pするのに対して卵は6つ入で80p…。
ネギの安くて上手い日本がなつかしい
こんにちは。90pってことはスペイン(ペセタ)かフィリピン(ペソ)でしょうか・・・?
ネギは安くてもラーメン屋ではぼられる、ってところです。いやはや。