黄昏駅前演説

今日、残業をして帰宅途中、ホームタウンの駅前で共産党の演説が行われていた。民青らしい若い男(ひげ付き)と、ビラ配りのかわいい女の子のセット。
演説の内容がふるっていて、「残業で遅くなるのが当たり前!リストラで減らした人員で大変な労働量!失業者も多いのに残業も多い!ワークシェアリングこそが解決の道!」ってな内容だった。
いやまあご高説は分からないではない、というか論旨としては間違っちゃいないと思うのだけれども、残業して帰宅の途にある人間に聞かせるにはいささかトゲがある。彼らとしては、残業帰りの人間にジャストフィットしたテーマを意図したのだろうけれど、まあこのご時世の人の心の荒み方はもう一段上だ。誰だって好きこのんで残業してるんじゃないやい。だいたい簡単にワークシェアリングして他人(しかも真っ先にリストラされた人)に任せられるような仕事ほど代替性の低い毎日送ってるわけじゃないやい。ワークシェアリングなんて、昨今の日本で仮に実現したら、体のいい賃金減らしのお題目になるだけだいやい。

そんなことをささくれだった心でつぶやきながら、僕は今日も半額のチャンポン麺買って帰ったんである。(おまけに半額の鶏肉ミンチも買ってつくねも入れてみた!ゴーヂャス。)残念ながら彼らが主張する労働者の連帯は、こうして今日も遠い日の見果てぬ夢なんである。

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