散歩みち

一眠りしたら、ぱっちりと目が冴えてしまう。エアコンの振動が響くホテルの部屋で、途端に忙しさの中で放置しておいたよしなしごとが、ざわっと頭の中を駆け巡り始める。
こうなるともう駄目で、夜明けの町に散歩しに外出。眠らないと明日のしんどさが待っているんだろうけれども、元来が脳みそ最優先の人間なので、躰の癒しよりも、頭のクールダウンが先回し。

朝焼けの涼しさが夜更かししていた学生の頃を思い出させて、知らない町なのに、何だか懐かしい。感情の親縁性が、僕と、此処を、ひとつところに繋ぐ。

朝焼けが入り混じった空を、夕暮れとどこが違うんだろうと、虚仮のように見上げていたら、雀のさえずりの中、コウモリが家路に飛んでいくのが目に入る。

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