需要と供給

例によってYahoo!ニュースより。

<PSP>4万円超も 品薄に便乗販売店が価格つり上げ

発売開始から数時間で20万台を完売したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」が、埼玉県などのゲームソフト販売店で、希望小売価格よりも1万5000円以上高い4万円前後で売られていることが18日、分かった。法的には問題ないためメーカー側は困惑。ユーザーからは、「問屋から仕入れている専門販売店が品不足に便乗して値をつり上げているのは許せない」と、批判の声が上がっている。
埼玉県内のゲームソフト販売店は、PSPの価格表を張り出さず、店員が口頭で「うちのPSPはよそより高い。バリューパックは4万1700円(希望小売価格2万6040円)」と金額を提示している。通常版を3万5000円(同2万790円)と耳打ちされた中学生は「納得がいかない。違法なダフ行為とどこが違うのか」と憤慨していた。
メーカーなどによると、希望小売価格は参考にすぎず、注意を促すと逆に不当な価格拘束行為として、独占禁止法に抵触するという。価格安定のためには、PSPを増産して品不足を解消するしかないのが実情だ。
4万円台で販売している埼玉県内の販売店は、毎日新聞社の取材に対し「話すことはない」とコメント。一方、発売元のSCEは「価格は販売店が決めることなので。それ以上はコメントできない」と慎重だ。
埼玉県消費者生活センターは「商品が希望小売価格より高いケースは珍しい。限定生産の商品ではないので、待てば商品が出てくる。消費者は、時間と価格を見極めて、購入するかを判断して欲しい」とアドバイスしている。

これ、何が問題なのかよく分からない。品物の数が少なくて欲しい人数が多ければ、均衡点に達するまで価格が上昇するというのが経済学ではなかったのか。日本はいつから社会主義国になったのか。実は昔からそうだったのかもしれないけれど。

ましてやPSPは嗜好品だし、別段何の支障があるわけでもない。中学生が腹立ちを覚えるのも仕方がないところだけれども、世間には金を積んでも欲しがるオトナがいっぱいいるっていう世知辛さを勉強したまえわはははは、と、ヤフオク・プレミアムで買ったこの口で言ってみる。歳をとるって汚くなることですねえ。
ちなみにダフ行為とは「転売する目的で得た乗車券等を、公共の場所又は公共の乗物において、不特定の者に、売り、又はうろつき、人につきまとい、人に呼び掛け、ビラその他の文書図画を配り、若しくは乗車券等を展示して売る」ことなので、この例には当たらない。PSPに関しては、ヤフオクに大量流出させている○○(さすがに伏せ字)な人がいるらしいけれど、これはダフ行為なのか、微妙なところ。券面ではないしねえ。

このニュースを読んだ感想は、「やっぱり多数人口が参加するヤフオクのマーケットプライスは、片田舎の小売店主が浅知恵で決めた値段よりはるかに確か」ってことくらいだ。バリューパック41,700円って高すぎだよ馬鹿。

個人的には、これだけインターネットが普及したことだし初期ロットくらいはダッチ・オークション方式で売り出すことってできないんだろうかと思う。それこそヤフオクが見せたマーケットメカニズムをメーカー主導で実施する。極端な話、ソニーがヤフオクにオフィシャル出品しても良い。転売防止策としては、オンライン決済にして1クレジットカードで1端末しか買えないとか、いろいろいいやり方はありそうなものだ。ブランディングの観点からはずいぶん問題があるかもしれないけれど、1億総転売erと化す今よりはマシな気がする。

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