この間、ふと思いたって神宮球場に行ってみた。夜風でビール、というありきたりな誘惑に加えて、セパ交流戦開催中で相手が日本ハムのため新庄が見れる。
そして、僕自身、一度神宮球場で、ひとり、野球を見たかった。・・・この球場は、僕が最も好きな作家の一人である村上春樹が「そうだ、小説が書ける」と天啓がひらめいたある種の聖地であり、僕は彼がこの球場を愛していることを知っていた。彼のエッセイに書かれる神宮球場は、とってもキュートだったのだ。
うん、悪くない。6月のほどよい夜風が体を包み、うるさいというほどではない応援が両サイドから響き、そしてあんまり知らない選手(いつの間にか、レギュラークラスでもほとんど知らない人ばかりだ)のプレイを見ながら、くいっと生ビールのいっぱいに入った紙コップを傾ける。
うん、気持ちいい。村上春樹が愛したのも分かる気がする。空気が(原則的には、ということだけれども)穏やかなのだ。これはヤクルトというチームカラー、ほどほどに人気があるけれども熱狂的なファンが多いわけでもなく、強くも弱くもない(2006年にかぎっていえば)、によるのだろうし、神宮球場の雰囲気なのかもしれない。気に入ったので、近いうちにまた来ようと思った。
試合じたいはホームランの応酬で日本ハムが逆転勝ち。新庄の名前がスコアボードに映し出されたのを記録して、まんぞくまんぞく。しかし、日本ハムに新庄と坪井と岡島、ヤクルトに木田、と最早どこのチームだか分からないメンバーですね。
巨人に小関、木村拓、イスンヨプ、小久保、豊田
阪神にも金本
フリーエージェントや逆輸入バヤリですからね(笑)