南国の寿次第-09:ジャワ島を後に 2008/12/26

前日のボロブドール遺跡に引き続き、今日も世界遺産を巡る日。目的地はプランバナン寺院群。昨日よりゆっくりの出発と決めたので、ホテルの朝食ビュッフェにありつくことができる。ソフィテルよりずいぶん格が落ちるかわり、焼きそばやお粥のような現地密着型の食べ物は、やはりビジネスホテルの方がそれらしい味がする。食べている人も、観光客よりもエリートビジネスマンや自営業といった風体の人が多い。

郊外にあるギワガン・バスターミナルまで、馬車にのる。50,000Rp.(=¥450)。いい値段がするなあ、と思いつつ、しかし乗っても乗ってもバスターミナルに着かない。馬車じたいがそうスピードの出るものではなく、たっぷり30分近くかかってようやくバスターミナルに到着。プランバナンまでは、隣のソロ市行きのバスに乗り途中下車。このバスが所要3、40分で5,000Rp.(=¥45)。馬車に乗ってターミナルに行くまでの方が高いというありさまだ。バスは猛スピードで幹線道路を飛ばし、あっさりと寺院のそばに到着する。

プランバナンの拝観料はこちらもボロブドールと同じ水準で、10$。ドルが余っていたのでドル払いにしたけれど、ルピアでも支払いは可能。ボロブドールと違い、公園内に寺院が点在しているので、園内にはミニトレールが運行している。とりあえず一番奥までトレールに乗り、そこから歩いて入り口まで帰ってくることにする。1乗車10,000Rp.(=¥90)。これもまた、ここまで来るバスより高い。

ヒンドゥー教の寺院なので、形状はカンボジアの遺跡に近い。残念なことに、2006年のジャワ島中部地震で遺跡はことごとく倒壊し、まだ一部しか修復が終わっていない。そこかしこに倒れたままの石材が散乱している。修復なった寺院でも、入場が禁止されている部分が多い。公演にはなぜかこの暑さのなか羊の群れがいて、気だるそうに木陰でころがっている。

帰り道も同じバスで、と思っていたら、小ぎれいなバス停が見えたのでそちらに行くと、なんと路線周回の市内バスがあるとのこと。「Trans Jogja」という名前で、料金も明朗1乗車3,000Rp.(=¥30)。ルート図もインドネシア語のみながらこちらにあるので、ジョグジャカルタ観光にはおすすめ。おまけにきれいな車体のエアコンバスで、到着地はバスターミナルではなく市内中心部にあるバス停を巡回して降ろしてくれる。この存在を知っていたら、たぶん行きも楽だったんだろうな、と思う。

その後昼飯を食べようと思う。慣れていないせいもあるのだが、タイと違いすぐに食堂を見つけることができない。とりあえず露店でミーゴレンを頼んだら、インスタントのひどい味に加え、2皿で25,000Rp.(=¥220)もした。些末な話になるが、5,000Rp.(=¥45)ほどはボラれたな、と思う。だんだん現地の物価感覚に慣れてきた。

近くのブリンハルジョ市場をのぞき、Excelsoでコーヒーとデザートで休憩、夕方ごろになってホテルで荷物を受け取りタクシーで空港へ。19時過ぎの飛行機でいったんバリに戻る。ところがバリからの便が遅れ、玉突きで僕らの便も出発が1時間以上遅れることに。こういうとき、ビジネスクラスの場合はラウンジがあるので気楽なものである。おまけにここインドネシアでは禁煙がそれほどうるさくないので、エアコンの効いたラウンジでも煙草が吸える。

結局デンパサールについたのは22時過ぎ。トランジットのホテルもパッケージで代理店に申し込んであったので、送迎車で空港すぐそばの「The Alit(ジ・アリッツ)」へ。中庭の広い瀟洒なプチホテルで、深夜着早朝発にはもったいないくらい。ところが、荷をほどき一休みしてから、シャワーをひねるとお湯が出ない。すでに日付が変わった時刻で、フロントまでクレームを入れていると何時になるかわからないので、眠気が先にたち、シャワーをあきらめて就寝。

ジョグジャカルタ郊外にあるギワガン・バスターミナル。 プランバナン寺院群の中心である、ロロ・ジョングラン寺院。ヒンドゥー様式の祠堂。 まだ境内には、2006年の地震で倒壊したままの石材が散在している。 美しい、苔むしたレリーフ。 安食堂の厨房。ジョグジャカルタの市内でさえ、プロパンだけでなく炭火もまだ現役だった。 食堂で出てきたミーゴレン。残念ながらインスタントの麺。食べ物はタイのほうがうまかった。 ジョグジャカルタ中心部にあるブリンハルジョ市場。薄暗い三階建てのなかに、所狭しと店がひしめいている。

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