1997/12/19 男四匹・30時間四国半周その1

1997/12/19 男四匹・30時間四国半周その1 男四人の道のりである。連れは大学入学以来の友人3人。おっとこまえの洋平、クールなのむさん、そして我らがダジャレキングかずぅ。そして私。・・・気心知れあった仲だからいいようなものの、はたから見れば何とも摩訶不思議なメンバーである。

 幾度となくお世話になった、そして今回もお世話になる洋平の愛車、グロリアで出発。神戸から、目指すは西の明石港。山側に街の灯、海には船のライトという、そこはかとなく幻想的な海岸ドライブ。この車にはCDプレーヤーがついているので、みんなで持ち寄ったCDをかけながら。
 旅立ちはいつだって美しいのである。

 明石からフェリーで淡路島の北端、岩屋へ。30分足らずの航海ではあるが、我々は車から出て甲板に上がる。まもなく開通する明石大橋のシルエットを横目に、少しずつ遠ざかっていく明るい陸地を眺める。フェリーの蹴立てる波が、ぼんやりと燐光色に光っている。発光プランクトンのせいだろう。
 岩屋からは国道を走り、島中部に位置する津名から高速道路に乗る。夜を徹して走る、大型トラックのため、意外に道は混んでいる。明石大橋が開通していない現在でも、この島経由のルートは徳島・高知と阪神地方を結ぶ最短経路であるため、生鮮食品を中心に、物流網が整備されている。この人たちのおかげで、我々の日常生活は成り立っている。なぜだか気分だけは神妙、というかいささか眠気が襲って静かなだけの4人も、ストイックな顔つきで夜の道をひた走る。

 四国に渡る途中、大鳴門橋で車を路肩に停め、轟々と音をたてて流れる鳴門の渦潮をのぞき込んでみる。暗くて何も見えないのだが、音だけは確かに渦潮のそれだった・・・ということにして、我々はさらに進む。高速を降りたそこは徳島市。暗闇を疾走してきた目には、まばゆいばかりの都会に映る。「四国三郎」と通称される吉野川の大きな流れを越え、道を南にとって徳島を通過。
 目指すは室戸岬である。

 最初この旅を実行しようと思い立ったときに、洋平が「室戸岬には行きたいねん」と、遠い目をして呟いたことがあった。ロマンチストの洋平が漏らした言葉、それゆえに、なぜだか私まで、「室戸岬に行かねばならない」気分になっていた。
 そう、室戸岬。その先には海原が広がるばかり。
 いいではないか。

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