希望なきおじさん(手前)暴走族

なんだかさみしいニュースだ。

平均29・8歳の暴走族逮捕 OBが再結成し暴走行為

暴走族OBが再結成してバイクで暴走行為をしたとして、千葉県警は11日までに、道交法違反(共同危険行為等の禁止)の疑いで2グループのメンバー11人を逮捕した。平均年齢は29・8歳だった。
調べでは、11人は昨年11月20日夜、バイク7台に分乗し、八千代市内を約9キロにわたって信号無視するなど危険な運転をした疑い。
メンバーは18歳前後で一度暴走族を引退したOBで、24-34歳の会社員や運転手。7人は妻子がいる。改造バイクで月に1、2回、暴走していたといい「いい年をして恥ずかしいことをしてしまった」などと反省しているという。

暴走族のことはよく知らないけれど、引退したらまっとうに稼いで堅気になるという関門が存在しているのに、なかなか堅気になれず再結成。これ、大卒ニートと基本的にベクトルは一緒なんだろうという気がする。村上龍は数年前に「希望の国のエクソダス」で描いたし、最近では山田昌弘が「希望格差社会」で喝破したとおり、つまりは将来への悲観からくるモラトリアムや子供返りの一例型だ。そう考えると、個々人に見合ったほどほどの希望を与えるシステムが疲弊しているのは本当によろしくない。

で、我が身に置き換えてみれば、今やっている仕事って幸せな部類にはいるんだろうなぁ。と慰めてみたりする。ええ、明日もオフィスに行くために。
じつのところ、本当に行きたいのは敦煌だったりするけれど、まあそういうことを夢見ているのもささやかな希望ってやつの部類に入るんだろう。明日は明日の希望があって、先には先の願望がある。・・・ハムスターの回し車みたいだけれども。

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