やがて哀しきラーメン

やがて哀しきラーメンこのあいだ、人とラーメンを食べていた。

最近のラーメン屋特に九州とんこつ系の店だと、「トッピングはご自由に」ということでニラ、にんにく、紅生姜、ごまなどさまざまな調味料が置いてあるところが多い。おお、これは僕好みの味にして食べればよいのだと嬉しくて、ついついいろいろ足してかき混ぜかき混ぜしていたところ、「あなたの食べ方は店主の心意気や味への自負をぐちゃぐちゃにする食べ方です」と言われて、しょんぼり。わーい、入れたい放題のトッピングだと無邪気に喜んでいた、一杯のラーメンからほかほか立ち上る湯気も冷めていく。そういえばこの間会社の同僚にも言われたし弟にも昔の彼女にも言われたし、たぶんよっぽど不愉快な食べ方なんだろうなぁと省みてみる。・・・書いてみてしょげるくらいに。

さすがに素の味も確かめずに入れるのはまずいと思っているのだけれども、スープ一口啜った後のどんぶりは、食べる人のお好み次第ってぇことじゃないのかい。俺の稼ぎで買ったこの一杯、せめて俺の好きな味で満足させてくれ。
たまに露骨にイヤな顔をする店主もいると聞くけれど、だったら最初から何も置かないで欲しいところではある。置いてなけりゃさすがに何にも入れないよ。別に小瓶の調味料持ち歩いているわけじゃないんだしさ。

とはいえ、こうしてまた僕の世間が狭くなっていくんである。ささやかな逆上とともに。
ラーメン一杯で分かる、僕と世間さまの心の開きってやつだ。

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