(太字:当時の日記より)
(細字:注釈)
02:30
目が覚めると上り「だいせん」(註:大阪行き)は行ってしまったあと。しかたないので、シュラフを出して下り「だいせん」(註:出雲市行き)を待とう。
疲れているとは分かっていたが、寝過ごすとは思っていなかった。寒いのでとにかく列車に乗ろう。
03:50
(下り「だいせん」の中で)まだ真っ暗闇。引き返す気がなくなった。今日は境港へ。その後はエトセトラ、エトセトラ・・・。何でもある。
エトセトラというのならば、境港に行くことすらも決めなければよいのではないか?とも思うのだが、とりあえず次の予定くらいは決めねば気が済まないのが、中途半端な悪い癖であろう。
06:20
きれいな朝焼け、絵に描いたようなグラデーション。
境港への列車の中で朝は姿を現す。畑には一面に白い朝霧がかかっていて、とても幻想的だ。こんな美しい朝は久しぶりだ。
今でもはっきりと思い出せる、美しい光景だった。朝の自然に感動したのは、日常からの脱却を体で感じられたからなのだろう。その後境港の町を歩く。漁港の他に、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげる氏の出身地でもあり、町中には妖怪のオブジェが至る所に立っている。朝方に散策すると、なかなかに不気味であった。
この日は、この後客観的事実を語る記述は少ない。主観ならば語っているのだが、そんなものをホームページに載せるのはこっ恥ずかしいので省略。
米子市内を散策
大山の麓にある大山寺を、数年ぶりに再訪
周遊券の強みをいかして島根県の温泉津(ゆのつ)温泉まで移動
温泉に入り蕎麦を食べる
出雲市から「だいせん」に乗車
という軌跡が書いてある。放浪といえば放浪であろう。
今日の使用金額 2448円