おっかなびっくり心斎橋

昨日、大学時代の先輩と酒を飲んだ。心斎橋をぷらぷらと歩き、ふと目にとまった「北海の海の幸!」の看板にひかれ、二人して店内へ。表のメニューには

「じゃがバター380円」
「ほっけ580円」

大変庶民的な数字が並んでいる。帳場の横には大きな水槽と生ビール(しかもサッポロ)の貯蔵タンク。いいではないですか。
ところが通されたカウンターを一瞥して吃驚仰天、座っているのは全て男女の二人組、それも中年男性とケバい化粧の女性という組み合わせばかり。おお、これは噂に聞く同伴というやつだと得心したものの、客層といいほの暗い照明といい、果たしてじゃがバターが380円で供される場所なのであろうか。
「お飲物は?」
迷わずビール。待つほどもなくピルスナー・グラスで到着。中ジョッキなどという野暮な品書きはない。まずは乾杯、と思う間もなく目つきと口調がバイオレンスなウェイターが、大皿を手に再度やってくる。
「こちら、本日の突き出しとなっております」

そこには小ぶりとはいえ、鎮座ましますのは、毛ガニ。
毛ガニ。
突き出しに毛ガニ。
そんな店初めてだ。割烹でも経験したことがない。
僕の財布には約1万4000円、勘定が足りぬということはなかろうが散財は覚悟せねばならぬ。
二人でビール4杯カクテル1杯焼酎1杯熱燗2合、毛ガニイカソーメンイカの沖漬けソーセージそれにじゃがバター380円とほっけ580円。居酒屋でだって8000円はかかる。

ここは悪名高き心斎橋なのだ。
毛ガニで同伴でピルスナーなのだ。ついでに言えばしかもどれも旨いのだ。

で、お代は8000円と少々だった。もちろん二人で。
大変ご満悦。
また毛ガニ食べに行こう。

Similar Posts:

カテゴリー: A:Diary パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください