今週のAERAの巻頭特集が、「『自分以外バカ』でカタルシスな人々」。私もエンドユーザに直接コンタクトする仕事をしているのだけれども、今日だって同僚が話を聞かない顧客の応対をしてトサカにきていた。
「我が儘な消費者」という言葉や、半ば自嘲として語られる「消費者は王様」なる文句が世間に氾濫してからずいぶん時間が経つように思うのだが、一昔前の引っ込み思案でそのくせ慎重という、企業にとっては扱いづらい消費者層を抱えた日本で、最初に消費者を持ち上げたのは明らかに企業サイド(=と、オヤヂ連中を見事に説得成功した代理店)だろう。
消費者が主役、という一面真実だけれども実は誇大な幻想を彼らに抱かせた企業が、今手に負えない消費者から、しっぺ返しを受けているようにもみえる。・・・というのはシニカルすぎるかなあ。