僕の夜が明ける日

今日は本当に疲れていたみたいで、オフィスへ左右違う靴を履いて出社する。しかもそれまでいっさい気付かず。仕方がないので同僚のスニーカーを無理やり借り倒し、ドンキホーテでモックを買ってしのぐ。ストレスって怖いなあということが分かったし、いざというとき誰を頼ればいいのか判明したもんね、と無理やりにポジティブ・シンキング。
さらにどうやら風邪をひいているみたいで、疲れのせいで病気に気付かないままだった様子。やだなあ。そういうオトナには絶対なりたくなかったはずなんだけれども、気がついたらびっくりするくらいそういうオトナになりかかり。風邪やストレスよりタチが悪い。

こういう精神状態のときは負のスパイラルに入ってしまい、過去ロクなことがあったためしがないので、さっさと帰宅しようと思っていたけれど、結局まだ残業中。

以前同じような状況になったときには、確か提携先を交えた内部プレゼンがあった。その時はプレゼン後の質疑応答であちこちから同時に質問が起こり、いっこいっこ答えているときにボスからも質問が飛んできて、よりによってその質問に対し、

「僕、聖徳太子じゃないのでいっぺんには無理です」

と言い放ち、その後、瞬間気まずい沈黙が場を覆った苦い思い出が。

どうして口答えの時だけ、こんなに適切なボキャブラリーが発揮されるんだろうか。たぶん体調が悪いと自分の中にある「気遣いフィルタ」がポロリと外れ、素晴らしき己の才能が露見するんだろう。

話はやや強引に変わるが、ココロのフィルタの使い方がまずいと、本当に言うべきことを言わず、表に出してはならないことをすぐ出してしまいがちだ。こんな自分の性格のせいでどれだけ損をしたかということを省みればやりきれない気持ちにもなるけれど、周囲にいっぱい迷惑をかけていることもあわせもって考えてみると、あまり自分のロストばかりについて言えた義理でもない。

最低のタイミングで最低の発言を平気でする性格、が直らないものだとするならば、せめて伝えたいことも正直に伝えられる人間になりたい。と、それこそガラにもないことを、わりに真剣に考える。夜更けのオフィスにて。そして僕は、僕のブラインドが開け放たれ、僕の夜が明ける日を想像する。
それはなかなか悪くない未来予想図なのかもしれない。メイビー。

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