メコンのほとり

起きたら9時。ぐっすり寝た。何か放電された後のような心地よさ。この爽快感はあてのない旅の醍醐味だと思う。そしてようやく、旅が始まった、と思うのだ。もう3日目だけどね。

朝食は小洒落たカフェの1軒でとる。焼きたてのバケット、クロワッサンに手造りジャム、コーヒーでしめて3.3$。その後10000キップで自転車を借り、郊外の市場を見て歩く。それから何軒かのお寺を廻り若いお坊さんとお喋りして、町中のプーシーという山に登る。頂上からはメコンの流れが一望の下に。絶景かな。

フルーツシェイクを飲んで一休みしてから、午前中に予約したボートに乗ってサンセット・トリップとしゃれこむ。川岸に見える村落、魚捕りに興じる子どもたち。そして夕霧のむこうに重なって見えるラオスの山影と、メコン河を照らす夕日。文句なしの刹那。ここに来るまでいろいろ散じた無用の出費をちらりお思い浮かべながら、「確かにこの夕日は高ぇや」と納得。

戻ってからは瀟洒なコロニアルホテル「Villa Santi」のダイニングで正統ラオス料理を食べる。食前酒にキール、あとはラオスソーセージの盛り合わせ(意外にうまい)に生春巻、それに魚のすり身とココナツカレーを混ぜてバナナの葉に包んだ蒸し物を食べる。蒸し物は少しクセがあったけれど、どれもうまい。16$。きちんとしたディナーを独りで食べようとすれば、結構かかるもんだ。その後は目抜き通りをそぞろ歩き。屋台を冷やかしたりしてみる。

そうして、粋な夜は、ゆっくり更けていく。

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