五月の午後タビ05-帰路

ほんとうは、茅ヶ崎から北に八王子まで抜けようと思っていたけれど、さすがに夜遅くなりすぎたので断念。茅ヶ崎に戻り、東海道線に。

普通列車なのに、きれいな特急電車がやってきて、ちょっと得した気分。ゆっくりシートに腰掛けながら、鎌倉で買った鳩サブレーをぽりぽり。まことに無駄のない午後でした。

あんまり、旅って感じじゃないけれど。

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五月の午後タビ04-茅ヶ崎の海と湯

茅ヶ崎まで、小田急とJRを乗り継ぎ、コミュニティ・バスで海岸へ。
そのまんま「サザンビーチ」という名前がつけられたその浜に来れば、やっぱりサザンかTUBEが自然と口笛になる、ってのは、世代の懐古でしょうかね。

スターバックスで一休みし、相模線でひと駅の北茅ヶ崎に降りる。駅前の「野天湯元 湯快爽快」で温泉につかる。場所が場所だけに空いており、寝湯も壷湯も待たずに入れるのは、泉質が並みなところを差っ引いても、ポイント高し。

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五月の午後タビ03-腰越生しらす

江ノ電で稲村ヶ崎の海を横目に、腰越で下車。確か源義経が、兄の頼朝に鎌倉入城を差し止められたのがここだったはず。

海岸沿いを江ノ島まで歩き、片瀬江ノ島駅のそばで釜上げと生の両方のったしらす丼を食べる。生は言わずもがな、釜上げもふんわりした旨味が詰まっていて、噛みしめるたびに潮の香りが口に満ちる。まんぞく、まんぞく。

  

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五月の午後タビ02-原宿みたいな鎌倉

写真を見て、これが鎌倉小町小路に八幡宮参道とは思えもしない。げんなり。

で、さっさと江ノ電に乗って脱出。駅前で鳩サブレーに「MINORIYA」のソフトクリームを食べるが、なかなか美味い。
…男独りでサブレにソフトクリームを両手に持つのは、ちと辛い。

 

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五月の午後タビ01-久里浜まで

池袋からあてもなく湘南新宿ラインのグリーン車に乗って、大船を通過、横須賀線の久里浜へ。

久里浜、海辺に食堂なんかがあるイメージで来てみたならば、なんにもない。元来た道を、鎌倉まで戻ることに。

 

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コーヒーとパンのうまさ、まずさ、インドシナ半島にて

先々週の旅から帰ってきて、そろそろ余韻が抜けるころ。昔からそうなんだけど、旅がはじまる前一週間は「来週の今ごろはどこそこにいるんだな…」と、ぽわんとした夢想にふけり、戻ってきてから一週間は「先週の今ごろはどこそこにいたんだな…」とぼんやり肘をつく。そうやって、ようようクールダウンしていく。牛は胃袋が4つあるというけれど、僕の脳みそも4つくらいあるんじゃなかろうか。旅を反芻するために。

閑話休題。

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200704〜05:タイ写真集(後編)

タイ旅行写真集その3。夜行列車で南の島から戻り、その足でアユタヤへ。最終日はバンコク市内を買い物ツアー的に回り、寝る間もなく早朝の飛行機で帰国。いつも思うのだけれど、体が馴染んだ頃には帰国、だ。そしていつもの繰り言だけれども、長旅に出たい、と思う。

5/4(金)

  • アユタヤ観光。

5/5(土)

  • ウィークエンドマーケットへ。
  • プラトゥーナム市場、伊勢丹、Big-C、ジム・トンプソンの家を回り、最後は日本にも支店がある「COCA」でタイスキ。

5/6(日)

  • 早朝、バンコクより帰国。
  • United Airlines 838便 バンコク空港6:50〜成田空港15:10

バンコクからディーゼル列車でアユタヤへ。2等車はいっぱいで、移動した3等車もこの混みぐあい。列車は定刻にアユタヤ着。まだこの国では、駅員が手旗で出発指示をしている。駅前の道を少し歩き、アユタヤ市街へは渡し舟で移動。船着場そばの市場。どこに行っても色とりどりの果物が並んでいる。市場そばにはたくさんのトゥクトゥクが客待ち中。この1台をチャーターしてアユタヤ観光。4時間で600バーツ。ビーフン屋台のおかみさん。手慣れた手つきでうまい汁そばを作る。ちょうどドリアンの季節だったので、そこらじゅうにドリアン屋が登場。みんな時間をかけ吟味して買っていく。タイの風物詩だ。アユタヤ市街の外れ、東南にある「ワット・ヤイチャイモンコン」。一番整備されている遺跡のひとつ。トゥクトゥクの荷台から、アユタヤの町。昔より舗装道路が増え、快適なドライブ。「ワット・プー・カオ・トーン」。写真でも分かるとおり、塔は少し傾いている。中腹まで登ることができ、アユタヤを眺め渡すことができる。「ワット・ロカヤスタ」の野天寝釈迦仏。うだる暑さの中、涼しげに身を横たえるお釈迦様。アユタヤの遺跡公園中央にあるエレファントキャンプ。ここでは象に乗ることができ、1人400バーツか500バーツのコースが選べる。象の背中から。象使いは足と棒を巧みに操り、象を前に進めていく。アユタヤ王朝の守護寺院、「ワット・プラ・シー・サンペット」。仏塔が3つ並んだアユタヤのハイライトで、15世紀建造のそれは今も天に向かい聳え立っている。アユタヤ王朝がビルマに滅ぼされたとき、同じくして破壊された寺院の跡。「ヴィハーン・プラ・モンコン・ホビット」前にて。雀を買い、籠から解き放てば功徳が積める。ひと籠30バーツ。「ワット・ラーチャブラナ」のクメール様式仏塔。日本人にはおなじみの、「ワット・プラ・マハタート」にある、菩提樹の根に取り込まれた仏頭。同じく「ワット・プラ・マハタート」にて。破壊を逃れた仏像は、今日も涼やかに微笑んでいる。ビルマ軍に撫で切りにされ、頭を失った仏像の回廊。今もそのままの姿を野ざらしにしている。バンコクの国立競技場そばにある「ソンブーン」本店にて。名物の「プーパッポンカリー」。カニの旨味に卵のまろやかさが加わり、確かに賞されるだけのことはある味だ。ソンブーンで注文した手長エビの炭焼き。身も旨いがエビ味噌がとろとろで、言うことなし。プラトーゥナム市場の交差点南東にある、地元っ子に評判のカオマンガイ。昼時なので近所の人で店はいっぱい。日本人好みのあっさりとした味。ダシのきいた炊き込みご飯は最高。サヤームスクエアからカオサンまで飛ばしたトゥクトゥク。信号待ちや角を曲がるときには、ちかちかとカラーランプがまぶしくともる。今回の旅、バンコクでは常に「ソイ・ランブトリー」のエリアに宿をとった。カオサンにほど近いにもかかわらず、(カオサンに比べれば)静かで心地よい宿が多い。市街北部にある、土日のみ営業のウィークエンドマーケット。細い小路が編み目のように連なり、中は無数の店でいっぱい。何でも揃う商品の数。温州みかんを絞った、100%ストレートのオレンジジュース。バンコクのそこら中に屋台が出ており、小は10か15バーツ、大でも25バーツ。最後の夜、散歩の道すがら出会った祠。旅の無事を感謝して、手を合わせ、最後の夜が終わり、旅も終わる。

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200704〜05:タイ写真集(中編)

タイ旅行写真集その2。ナコーン・パトムからは夜行急行で、リゾートへの玄関口スラタニーへ。そこからバス(しかも代理店の都合で乗り換え多発)とボートを乗り継ぎ、ピピ島へ。

あいにくの雨だったけど、2度のスノーケリング・ツアーとカヤッキングで毎日海を楽しんだ。

4/30(月)

  • 10時半ごろ、4時間半遅れでスラタニー到着。そこからバスとボートでピピ島へ移動。
  • 夕食は僕のお気に入りレストラン「Le Grand Blue」で、無国籍調のシーフード・フレンチを堪能。
  • ピピ島泊(Phitharom PP Resort

5/1(火)

  • 朝9時から、ボートでアイランド・ホッピング・ツアー参加。スノーケリング三昧。
  • ピピ島泊(Phitharom PP Resort)

5/2(水)

  • 午前中はゆっくりと島で過ごし、午後からサンセット・ツアーへ。曇り空続きだったのに、ばっちりサンセットを拝む。
  • ピピ島泊(Phitharom PP Resort)

5/3(木)

  • 午前中、カヤックを借りて島西側のモンキービーチへ。最後の一泳ぎ。
  • 14時のボートでクラビーへ、そこからまた代理店の都合でバスから胡散臭い個人タクシーに乗り換え、スラタニー到着。
  • 夜行列車でバンコクへ。(車中泊)

朝方、ナコーン・シータマラート行きの急行は上りの普通列車と行き違い。椰子の木がホームに沿って並ぶ南国情緒の中で、急行も南国らしく4時間の遅れ。遅れを利用して、スラタニーに着く前に食堂車へ。トースト、ハムエッグ、パイナップル2切れ、ジュースにコーヒーで60Bだった。案外混んでいる。スラタニーから海岸沿いの町クラビーへ向かう途中。バスの車窓からは等間隔に植えられた椰子の木かゴムの木が常に見え隠れする。プランテーションだ。南国の楽園、ピピ島の桟橋付近。残念ながら、滞在中はずっと曇天模様で、雨も時にしとしとと降る。あんまり南国らしくない降り方で、いつまで経っても雲は消えない。桟橋の反対側、ロ・ダラムビーチ。透明度は高いけど珊瑚はほとんどない。左側の岬を回る向こうまでカヤックで20分かければ、美しいコーラルリーフと熱帯魚が見られる。たまにのぞく晴れ空。屋外のカフェから仰ぎ見る、熱帯の空と緑。有人島であるピピ・ドン島の南側にある、ピピ・レ島。ほんとうなら、周りの海もエメラルド・グリーンに照り輝いているんだけど、残念ながら今日も曇り空。ピピ・レ島北東のバイキング・ケーブ。ここには海燕が棲みついており、燕の巣の採集人しか上陸できない。昔は観光客も立ち寄れ、僕も入ったけど、中はほんとうに汚い洞窟だった…。ピピ・ドン島西側のモンキービーチ。珊瑚もきれいだが、浜には野生の猿も住んでいる。エサでもとパンを持って行ったら、群れに取り囲まれて威嚇された。パンを放り投げて逃げてきた。けっこう恐ろしい。レオナルド・ディカプリオ主演『ザ・ビーチ』の舞台となったマヤ・ベイより望む落日。水平線の向こうはプーケット。ピピ島で滞在した「Phitharom PP Resort」から望む夕陽。村の外れかつ高台にあるので不便だけど、その代わりに閑静で、バルコニーからはトン・サイとロ・ダラム双方の浜が見える。1泊ネット予約で1320B(ローシーズン価格)部屋の壁にやってきたトッケイ(ヤモリ)。東南アジアの宿には必ずおり、ハエや蚊を食べ人間には近寄らないありがたい生き物。7回連続で「チッチッチ…」と鳴けば縁起がよい、とされるが、そんなに鳴いたの見たことない。ピピ島在住タイ人におすすめされたタイ料理食堂「Papaya Restaurant」。確かにソムタム(青パパイヤのサラダ)もパッタイ(焼ビーフン)も安くてうまい。主人は山崎邦生そっくりで、大変愛想のいい商売人。日本食レストラン「HIBACHI」の奥。ピピにも小さいながら現地人向けの店があり、色とりどり種類さまざまな唐辛子が売られていた。はっとする鮮やかな赤。夜はだいたいトップブランド「ビア・チャーン(象の意)」か老舗の「ビア・シン(獅子の意)」を飲む。ビア・チャーンの方がやや安い。ビールを空けて、ようよう南の小島の夜が更けていく。

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200704〜05:タイ写真集(前編)

タイ旅行の写真集その1。バンコクに深夜着のユナイテッド航空で到着し、バンコク市内を観光した後、ナコーンパトムを経由し鉄道で南へ向かった。

4/27(金)

  • 夕刻、成田からバンコクへ。
  • United Airlines 837便 成田空港18:25〜バンコク空港23:05
  • バンコク泊(Rambtri Village)

4/28(土)

  • 終日バンコク観光。
  • バンコク泊(Rambtri Village)

4/29(日)

  • 早朝から水上マーケットツアー参加。
  • 夕刻、ナコーンパトムへ。
  • 夜、夜行列車でスラタニーへ(車中泊)。

カオサンで最初の2日間宿泊した「Rambtri Village」。清潔で大型のゲストハウス。部屋も広かったけど、800Bはちと高い。昼間のカオサン・ストリートは、夜の賑わいに比べればまだ人通りも少なめ。とはいえ、どこの通りよりも外国人が多い。夜のカオサン。外国人だけでなく、六本木気分で遊びに来るタイ人も多く、かなりのバーがタイ人に占拠されている。カオサン名物、イスラム風パンケーキのロティ屋台。名人芸の手つきで親父が生地をのばしていく。カオサンの表通りでは、いくつかの古いビルが建て壊されている。どんどん、中級ホテルや小綺麗なカフェに変わっており、昔の安宿害の風情は失われていく。チャオプラヤー・エクスプレスボートからの風景。まだまだこの船だけは、現役の水上交通機関だ。ワット・プラケオの聳え立つ仏塔。手前からセイロン、タイ、クメールの各様式。王宮守護の寺院であり、タイで最も格式が高い。ワット・プラケオ中央の仏塔。きらびやかな装飾で覆われている。ワット・プラケオ境内にある、アンコールワットの精密な模型。そういえば11年前、この模型を見て、いつかはアンコールワットに行きたいと思ったものだった。境内の尖塔の根本には、それを支える守護神たちが回りを取り囲んでいる。渡し船から見た、チャオプラヤ川対岸の『暁の寺』ワット・アルン。ワットアルンの尖塔。昔は登れたと思ったけれど、今は立ち入り禁止。ワット・ポーの大寝釈迦仏。横顔を柱よりのぞき見て。寝釈迦仏の全景。広角レンズを使わないと、全景のすばらしさは伝わらない。ワット・ポー境内にある、マッサージ所。タイマッサージの総本山で、研修生によるマッサージが受けられる。昔はバンコクで一番安かったけれど、今はそうでもない。施術の腕はさすが。 カテゴリー: D:旅行 | タグ: , | コメントする

変わるもの、変らぬもの、アユタヤにて

ピピ島でのバカンスを終え、曇り空の中でも3回泳げばこんがりと焼けて、一昨日バンコクへ戻る。その足でアユタヤに出かけ、トゥクトゥクをチャーターして世界遺産に指定されたアユタヤの寺院遺跡群をめぐる。ついでに象にも乗る。

アユタヤには1996年、2001年、そしてこの2007年と、この11年で都合3回訪ねたことになるけれど、そびえる仏塔も寝そべる釈迦仏も、何も変わらない姿で僕を出迎える。そうして、僕は10年の歳月とともに、ぷよんとお腹についた贅肉を撫でながら、塔に登りアユタヤの景色を眺める。
遺跡って奴はよくない。
大して変化のない風物を、再訪してあらためて目のあたりにすることは、やっぱり切ない。

最初に訪れたタイの街は実はバンコクではなくアユタヤで、その時駅前から船着場へ伸びる一本道は、乾いた土埃をあげる未舗装のそれだった。
今ではきれいにアスファルトで覆われ、沿道の食堂や土産物屋もいくぶんか小マシな家屋に建て替えられている。あのときの光景は、たぶん、僕だけのもので、それはもうここにはない。それを喜ぶべきなのかどうか、今ひとつ判然としない。

変わるものと変わらぬものを交互に眺めながら(ちなみにチャーターしたトゥクトゥクの料金は11年前から変わらぬ600バーツだった)、僕はまた次の旅のことを思う。旅というものが僕にとって何なのか、いまだによくわからないけれど、腐れ縁ってこういうもんではないかな、と思う。変わるものと変わらぬものがないまぜになりながら、そこには僕をつなぎとめる糸が一本、切れずにぶら下がっている。

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