セレモニー::新兵いじめ

父親のサイトをみていたら、還暦のご挨拶が書かれているんである。引退だのご隠居だのいろいろ書いてあるけれど、ここはまあ働くことの尊さってやつを実践していただければ、何もいうことがない。僕がタヒチに行く頃くらいまでかな。

さておき老兵がいれば新兵も入ってくるのが社会という組織なので、相も変わらずの成人式騒動である。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040112-00000168-kyodo-soci より

演台に土足、議員を批判 「選挙目当て」と新成人代表

川崎市で12日行われた「成人の日を祝うつどい」で、新成人代表の男性(19)が靴を履いたまま演台に上がり、用意したあいさつ文を読まずに「議員の紹介が長く、選挙目当ての式だ」などと批判した。男性の退場後、阿部孝夫市長が男性が読むはずだったあいさつ文を男性が去った方に投げ付ける一幕があった。
市関係者によると、阿部市長は「(演台に)土足で上がるのは器物損壊ではないか。告発もあり得る」とカンカンだという。
男性は川崎市が公募した「成人式サポーター」の代表を務める市内の私立大2年生。式典では市長のあいさつや国会議員などの紹介の後に登壇した。
式典の後、市長は控室に男性を呼び、代表を解任。県議らが男性を取り囲んで「謝ったって取り返しがつかないぞ」としかり、男性は「申し訳ありませんでした」と謝ったという。(共同通信)

だそうなんである。ネットサーフィンをしても全般的に批判調なのだけれども、個人的には大変見どころのある若者ではないかと思う。若く理想にあふれ自由なる魂を持つ若人に、社会の成員として担うべきその第一歩の宣誓をさせたい、ってなお題目がどうせあったのだろうけれど、主題を踏まえた大変機知即妙なスピーチなので、文句のつけようがないんじゃないだろうか。成人式で成人式の批判をする主体と客体の絶妙なる混淆。おお。雁首並べた(おそらく)醜いヒヒジジイ相手に、レボリューショナルなアジテートをぶって門出の決意とするその意気や良し。

まあ、このお話の教訓は「図星をつきすぎると痛い目に遭う」という世間知ってところでしょうか。新兵いじめは軍隊の伝統だしね。こればかりは、わりと痛い目に遭うわたくしとして、ぜひ彼に伝えてあげたいもんである。

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