金融ビジネス2004年11月号-東洋経済新報社 見出しより
金融行政をナメきったシティ日本戦略の本音
在日元代表の転身で色あせるシティバンクCEOの謝罪-nikkeibp.jp 11/05記事より
「シティは日本の金融当局を甘く見ているとしか思えない」
はた目には、確かに甘いようにみえる。どうして金融庁はアメリカに対してそんなに弱腰なんだろう。
外貨準備保有高世界一で、アメリカ国債最大のお得意さまにもかかわらず。
よく考えてみると、そういう圧倒的な強みは時として圧倒的な弱みに転じる。ブッシュ政権が継続するので可能性はだいぶ低くなったのだろうけれど、かりにアメリカ政府が円高ドル安誘導の口先介入をしたならば、大損害を被るのは輸出産業界だけではない。それ以上にアキレス腱となっているのは、日本の国富が一夜にして目減りするリスクを抱え持っていることにほかならない。こうなると、実はカネを借りている方が貸し手よりも強気戦略に出られるという、ゲーム理論的な世界があらわれる。ゆえに問題は複雑だ。
・・・ここから金融ゲーム理論のお話なんかをすると僕の似非インテリ度も上がるってもんだけれど、言いたいのはそういうことではなく考えついた先もそういうことではなくて、これから先弱者がどうやって強気戦略でサバイブしていくかというのを、昔かじったゲーム理論の「チキンゲーム交渉」とかを当てはめて考えてみるんである。日々考えることが荒むのはよろしくないのだけれども、まあそんな日々が続く。The time goes on.
よくわかんない話で終わりですが、とどのつまりはゲームとしての交渉:草野 耕一(著) は、今でも僕の人生におけるバイブルだということです。こういう本に10代のうちから耽溺していると、ロクな大人になりゃしない。ほんとうはもう少し、素直に過ごしていきたいもんだけれど。