今日は完全に妻がダウンしている。朝食も少し手をつけただけで、部屋のベッドに転がっている。元気ならレンタサイクルでも借りて近辺の遺跡や田園でも巡るかね、と思っていたが、これではなすすべもない。
「出かけてこれば?」と彼女は言うけれど、さすがに放ってもおけないので僕もヴィラでのんびりすることにする。外は陽射しも強いのだけれども、屋根の下には広々としたデイベッドがあり、東屋もあり、おまけに10mほどのプライベートプールまで備わっているので、水着に着替えて飛び込みクールダウン。落ち着いたらデイベッドで読書。垣根の外は、田んぼをアヒルの親子が泳ぎ、虫でも食べているんだろうか。まことにのどかな光景である。ヴィラの裏手には半屋外のレストルームとバスタブがあるけれど、そちらに行くと植物がきれいに植わったスペースと小さな池があり、魚とカエルがいたりして、たまにケロケロと鳴いている。毎朝食パンを少し残して、こっそり餌付けをしていた。暑いながらものんびりとした時間だ。
14時過ぎには妻が外に出たい、というので外出。昼食もとっていないので、ウブドの中心部にある有名な「カフェ・ワヤン」でビーフステーキ、彼女はラッシーを飲む。ここは板縁の東屋風のつくりになっていて、店内はジャングルのミニチュアのように樹木が生い茂っており、ウブドのど真ん中にいるとは思えない。ステーキはたぶんオージービーフで、味もまあまあいける。ドリンク2杯ぶんの料金とあわせて、90,000Rp.(=¥800)。