丸善。かの有名な全国規模の老舗書店である。愛用した文豪も多い。
檸檬。梶井基次郎の、おそらく作者の小説で最も高名であろうと思われるもののタイトルである。
・・・と書けば小説好きの方はおわかりだろう。そう、私を含む4人の阿呆は、そのものズバリの京都丸善の画集コーナーで、色とりどりの画集を積み上げ、檸檬をその上において、「爆弾を仕掛けたという」空想に耽りながら店を出るという快挙を成し遂げたのであります。たぶんこれを実行したのは738人目くらいで、京大文学部以外の人間では141人目くらいだと想像されます。
手元に原著がないので解説はできませんが、とりあえずはその記録写真をご覧ください。
悔やまれるのは、実行者全員が浮かれ者ぞろいだったため、梶井基次郎の原著にあるような淡々とした雰囲気は失われ、阿波踊り的馬鹿騒ぎになってしまったことです。
俺たちはまだ、大人にほど遠い。