夢日記1996

(夢の中で)目が覚めたら友人Kがいた。「バイトは?」ときくと「12時30分から」と答える。なぜか僕を取り囲むように人がいる。
気がついたらサークルのみんなと飲み会に行こうとしていた。それなのに僕は前の彼女と銭湯にきている。何かイチャモンをつけられたらしい彼女が下着姿で僕の前に現れる。服を着て歩き始める彼女の後を追い外に出ると彼女の姿は消えていて、代わりに友人Tをはじめとするサークルの面 々が二次会に行こうと騒いでいる。「いこういこう」と一緒に騒ぎ始めたが、Tと二人で飲みに行こうときびすを返す。
地下街を通った記憶があったので そばの入り口へ潜り込み、目印にしてあったゲーセンの横の扉を開けて表に出ると何故かうらさびしい梅田の裏通 りだった。しょうがないなとてくてく歩いていくと、道は途中から下り坂。しかもすすき野原や廃工場ばかりの光景。幽霊でも出そうだ、ちらりと後ろを振り返ると案の定幽霊がいた。でもぼおっとした光のようなものでよく分からない。
「あれって幽霊?」囁きあっていると、その光と僕らの距離は変わらない筈なのにどんどん正体がはっきりしてくる。金髪の女の人だった。急に怖くなって2人で一目散に走り出す。すると後ろの女幽霊も急にスピードを上げ、僕らのすぐ背後にまで迫る。鬼気迫る形相になっている。


気がついたら実家の3駅向こうの踏切付近にいた。電車がひっきりなしに通 過して、なかなか渡れない。どこからだか電車に乗ったらしく、いつの間にやら実家のそばにきていた。マンションの駐車場で母さんと会う。「奇遇だねえ」と言いながら2人で部屋への階段を上がる。上がりきったら全然知らないマンションだった。最初はどうも構造がおかしいなと思ってあたりを見渡していたのだが、母さんが取り出したルームキーがピッタリあったのでここで良かったんだと一瞬思う。次の瞬間には母さんと2人で、「ここ違うマンションだよ」と、鍵があっているのにもかかわらずその場を離れる。青いドアでごちゃごちゃと手すりに装飾のしてある薄汚れたビルだった。そこのビルの1階は八百屋や肉屋が並んでいて、小さな商店街になっていた。なぜかみんな買いもしないし頼んでもいないものを投げてよこす。悪意を感じとった僕は車に乗って走り出す。いつのまにか服が雨でずぶ濡れになっていた。
車はどんどん進む。途中で、母さんから他の誰かに運転手が変わった筈なのに、それが誰だったか思い出せない。全然思い出せない。


呼び出されて街に出た。気がつくと私は下半身にトランクスしかまとっていない。連れの女性に馬鹿にされながら、でも違和感ないなあと独り考え続けていた。携帯を持っていたことを憶えている。浮浪者に会ったことも憶えている。でも、何をしていたか記憶がない。場所は多分難波。
終電がもうない。京都線と宝塚線がなくなってしまった。ということは梅田にいる筈なのだが明らかに梅田ではなくどこか田舎の小駅である。私の認識の中ではJR福知山線の山の中か地元の高山線チックな駅で、ストーブにあたっている。仕方がないので誰かの家に泊めてもらうことにする。そこには私の知人が数名居たのだが誰も面 倒くさがって私を泊めてくれない。一人が押しつけられたかたちで私を連れて帰ろうと、まだ列車がある宝塚線のホームに行く。ホームの時計を見上げると1時をまわっていた。


いつの間にやら友人Nと一緒に駅のホームを歩いていた。事実認識は川西能勢口駅なのだが明らかにそれとは違う光景である。能勢電への通 路がやたら長い。そしてやたら高い場所にある高架駅である。Nがそこから飛び降りる。早くこい、と言うので私は高架の支柱を猿のようにつたって下におりる。
どうした、この間は飛び降りていた、とNが言う。怪我したらいやだ、と答えると、この間は平気だったじゃないか、気合いの問題だろう?と返された。そうだ、前の夢でもこんなシーンを経験したんだ(これは事実)。前に見た夢を夢の中で反芻しながら私の意識は夢の中で夢を見ていた。
そして私が辿り着いたらしき場所は女の部屋だ。やたら子供っぽいブラジャーを外し、彼女の胸を愛撫する。あまり興奮しないね?と言うと、「いつもあなたにされてるからだよ」と言われた。そうだったっけ?途端に何もかもが曖昧になる。


性的いたずらの被害者の女の子が、数年後中学に進学した。私は新聞記事を読んでいたのだ。その子はひどいいじめにあっていた。その詳細も新聞には書かれていた。
ほとんど忘れてしまったが、ただ一つだけ憶えている。揶揄の言葉と共に彼女の名前が書かれたいじめの手紙が新聞に掲載されていたことだ。墨塗りで彼女の名前は消されていた筈なのだが、ずっと見ているとだんだん墨塗りの部分が薄れてゆき、彼女の名前は夢の中で認識された。(いまでも憶えているが、名前をここに書く段になってその名がさる知人のものであることに気付いたのでやめにする。でも私の意識はそれとは関係がない筈なのだ。だって今思い出したのだから。漢字も違う)
そしてその上には、「声を出して読まないで下さい」と書いてある。新聞はこれでプライバシーを守ったつもりなのだろうか。次の瞬間には、私は彼女の頭を抱いてなぐさめていた。堰を切ったように自らの置かれた辛さを大声で叫ぶ彼女。「あたしは好きでこんなんになったんちゃうもん!むっちゃいややったんよ!」異常に髪の毛の短い女の子だった。
彼女のおばあさんにもあった。おばあさんの家は三重県の山の中で、奈良県や和歌山県との県境だった。「やっと国道が通 るようになった。今までもまともな道路がなくて、ずっと予算の陳情をしていたのに駄 目でして。それが今年になって計画が決まったんですわ。政治家の先生のおかげやなあ」と喋りながら私にその国道の計画図を見せてくれた。川の中州にまでインターチェンジがある。人はあちこちに棲んでいるんだなあ、とぼうっと考えていた。
そういう問題じゃない。これは問題のすりかえだ。いじめにあっている彼女はどうなるんだ?国道が出来ると彼女のいじめはなくなるのか?一体どうなっているんだ?


私はテレビ中継を見ていた。甲子園だ。長島茂雄と原と中畑が同じ高校だ。最強のチームだ、と思いながら誰もがその中継を見ていたに違いない。元木も出てきた。やたら短足で、なぜかキャッチャーをやっている。とにかくそのチームは打ちまくって勝ちまくっている。
テレビを見ていたはずの私が、突如代打に起用された。ピッチャーが外人にかわっている。黒人だ。ボール球ばかり投げるくせにヘイヘイ早く打てとマウンドからヤジを飛ばす。私の打球はピッチャーゴロ。滑りこんだが明らかにアウトだった。審判の判定は?と思いホームを振り返ると女の審判はほかごとをしていて、こちらを見ていない。やっと気付いた彼女は「セーフ」と間抜けなことを言う。外人より先に私が呆れ、「アウトだよ」と溜息をつきながら言う。
そのあと私とその外人と女審判で夜の街にくりだしたのだが、さっきアウトと宣言したことをさかなにして私だけのけものにされてしまい、仕方がないので一人帰る。「正しいことをしたのに何で俺がのけものなんだよう」と愚痴りながら帰る。向こうの踏切を特急はまかぜが走っている。


女とその母親と風呂場で向かい合って座っている。衣服は着たままだ。いつ帰省するの?と訊く。どうも彼女は私に帰省日程をあわせてくれるらしい。不思議だ。ここが彼女の実家の筈なのに。彼女の家は一体どこなんだ?
女と寝る羽目になった。あまりにも、昔寝たことのある女とそっくりの感触だったので驚いた。でも、全く見覚えのない女だ。そうだ。僕が誘ったんじゃなかった。こいつが、僕をここにひきずりこんだんだ。
どれだけの時間がたったのだろうか。がらりとふすまが開き、母親が「なぜこんなところでしてるの?」と言わんばかりの顔をする。驚きとも呆れとも叱責ともつかぬ顔だ。あたりをみまわすと、昔住んでいた家であることに気付く・・・

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